若い時吉本興業に勤務し、
あの「やすしきよし」のマネージャーをやり、
売れない時代の長かった「大助・花子」の売り出しにも成功した人、
大谷由里子さん。
今は自身の経験から社員研修の重要性を実感、
研修、セミナー講師として八面六臂の大活躍を続ける
「綾戸智恵」系・元気キャラの女性です。
たくさんの著書がありますが、
今日ご紹介するのは
『その言葉、口に出す前に3つ数えなさい』。
「あなたが気づかずに言っている悪魔の一言」と銘打って、
人間関係を損ないやすいフレーズと、
なぜそれがいけないのか、を
自分の体験をもとにわかりやすく説明しています。
たとえば
「この程度なのか」
人に仕事を頼んで、その結果を見ての第一声がこれではいけない、
というイマシメ。
その人ならもっとできるはず、だからもっと高いレベルで期待していた、という証ではあるけれど、
言われた方は傷つくよ、というお話。
まずはひとことお礼を言うとか、
そういうクッションがないと、受け入れられないかも。
おもしろいのは、同じ言葉を自分自身に対して言っているシチュエーションも載っている事。
ボーナスや給与の明細をみて、
「この程度なのか・・・・・・」。
そして、この言葉をポジティブに使うとどうなるか?
「この程度で落ち込んでいても始まらない!」
言葉が人に与える影響を、見事についていると思いました。
もう一つ、私が大きくうなずいてしまった言葉を。
「くだらない」
私の母の口癖。
小さい頃から、何回聞かされたことか。
私がテレビを見ていると、「くだらない」。
時代劇は「くだらない」。
お笑いは「くだらない」。
スポーツは「くだらない」。
じゃあ、そういうものを見て心から感動している私は?
テレビの前でオイオイ泣いている私も「くだらない」人間?
世の中、どんなつまらないものにも感動はある。
他人から見れば、大したものじゃなくても、
私にとっては宝物。
それは、認めてほしい。
私の人生は、そう自分で確信できたところから始まったので、
「くだらない、しょうもない、は人生の可能性を狭める」という
大谷さんの言葉に、
心から共感しました。
他に「情けない」とか、
会社でも子育てでも友達関係でも、
「気をつけよう」と思わせるフレーズ満載。
一度手にとってみてください。
- 本
- 12 view
この記事へのコメントはありません。