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「Ray」


Ray/レイ
レイ・チャールズの伝記的映画。
彼の味のある声や歌い方は、とても魅力的だけど、
彼がステージに上がるたびに名だたる歌手たちが常にスタンディングで迎えるのに
ちょっと違和感を覚えていた私。
たしかに目が見えないというハンディがあるし、高齢者だし。
敬老の精神は大切だけど、なんでここまで?・・・って、思っていました。
この映画を見て、
彼はR&BとゴスペルとをMixして、新しい音楽を作り出した人なんだと知りました。
神に捧げる音楽であるゴスペルに、男女の恋の歌詞をつけて歌って、
宗教家に怒鳴り込まれたりもした。
人々に新しい価値観、新しいスタイルを提供し、
若者に革命的な衝撃を与えた人だったんだ!!
単に歌のうまい高齢者だから「大御所」と呼ばれていたんじゃなかったのねー。
「大御所」といっても、リスペクトばかりで綴った作品ではありません。
女好きで、はったり好きで、人を食ったところがあって。
でも、法律上でも公然と黒人差別があった時代のアメリカで、
その上目が見えないというおまけまでついて、
そこで世の中をうまくわたっていくには、これくらい図太くなくては潰されてしまう。
常に麻薬問題がついてまわったレイ。
しかし、彼で儲けてる白人たちは、全精力を傾けて彼をスキャンダルから守っていました。
でも、ジョージア州でやる自分のコンサートに黒人入場制限があると聞き、
コンサートをとりやめたことを契機に、レイは放り出されてしまう。
白人にたてついたから。
「Georgia on my mind」は、今やジョージア州の州歌だけど、
そうなる前、彼は何十年も、ジョージアに立ち入ることを禁じられていたのです。
あのボイコットのために!
禁足前に作られたこの歌を、彼は故郷で歌えなくなった。
名誉回復までの長い年月、彼は他の場所でこの歌を歌いながら、
何を思っていたんだろう。
初めてジョージアに「Georgia on my mind」が流れた時、
どんな気持ちだったんだろう。
長い長い道のりを、山あり谷ありの人生を、
とにかく歌い続けて生きてきた。
彼が味わってきた日々を知ってステージに立つ彼を見れば、
やっぱり私も立ち上がって拍手がしたくなる。
レイ。
あなたは、すごい。
それにしても主演のジェイミー・フォックス、似過ぎでしょ!って感じ。

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