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人形浄瑠璃と歌舞伎

昨日の続きです。
江戸時代の作者・近松門左衛門という人は、
本当にすごい人だったんだなー、と思います。
だけど、
人形浄瑠璃が3人で操られるようになったのは、
近松の亡くなった後というから、これもびっくり。
3人で操るようになって、
人形と人間の演技の差は「ほとんどなくなった」のだそうです。
それで、
歌舞伎は人形に負けちゃったんですよ!
一時期ね。
お話も人形浄瑠璃のお話のほうがずっと面白くって、
歌舞伎はその脚本を丸ごと使ってお芝居したのだそう。
その歌舞伎が盛り返してくるのは、
歌舞伎の壮大な舞台を思いっきり使うようになってからだとのこと。
回り舞台、セリ、宙のり、などなど。
スペクタクルです。
回り舞台っていうのは、世界でもっとも早く開発されたんですって。
ていうか、
欧米の演劇に取り入れた人も、
歌舞伎を見た人の話を参考にして作ったっていうから。
また、
「花道」は、日本特有なんですね。
蜷川さんの芝居は、よく客席の通路を使うけど、
あれって「花道」なのよね。
客席を芝居空間にしてしまうその臨場感と、
役者が近くで見られるという高揚感。
大衆演劇ならではのものだそうです。
私たちが知っている多くの物語が、
実は歌舞伎の話であって、
その歌舞伎の話は、実は人形浄瑠璃の話であって…。
知らないうちに、
私たちは日本の伝統の中で楽しませてもらっているな、と
改めて思いました。

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