「お金」崩壊
私は2006年から、「ファム・ポリティク」という定期購読誌で
財政についての記事を連載させていただいています。
(詳しくは、フリーページの「ファムポリティク執筆一覧」をご覧ください)
この集英社新書『お金崩壊』の著者・青木秀和氏は、その記事の監修をしてくれている方。
ファムポリティク編集長・田中喜美子さんは、
「おカネのことって、わからないから勉強しよう!」と月に1度勉強会を開き、
その講師として青木さんを招きました。
当時は小泉改革真っただ中。
今「埋蔵金」などといわれている「特別会計」とか、「年金問題」とか、
日々ニュースで「?」と思ったことの「わからない」を解決するため、
「何もわからない」を前提に内容の濃いお話をしてもらえました。
その勉強会のテーマをもとに、記事を書くのが私の仕事。
詳しくは、フリーページにまとめてありますが、
「財政に強くなろう」というシリーズとして、2006年9月~2007年12月まで続きました。
今も勉強会は2ヶ月に1回のペースで続き、
「サブプライム」も「石油高騰」もお話をうかがって理解を深めています。
そんな青木先生が、満を持して発表したのが、「『お金』崩壊」
かなりの金融通でも「そこはブラックボックスなんだよね」などといって
きちんと把握せずに済ませてしまう特別会計のからくりを、
「このお金はどこから来ているのか?」と最後の最後まで追いかけた執念が書かせた一冊です。
象牙の塔で抽象論だけを探求しているタイプではなく、
会計学と財政学をリンクするような、実際的な学問の使い方をするのが彼の特徴。
だから、噛んで含めるように私たちの疑問を一つひとつ解いてくれます。
青木先生、
オチャメなところもあり、
語るとアツくなる。
そんな青木先生の「声」が、今夜ラジオに流れます。
「Daily Planet」という月~木の帯番組の中の
“Hammingbard”というレギュラーコーナーにゲスト出演。
生放送番組なところがちょっと心配。
気持ちが先に行っちゃって、コトバが置いてきぼりをくうことがある人なので~(笑)。
出る時間帯は、8月21日(木)21時~21時30分
(正確には21:10分頃から21:30分くらいまで)。
「所得格差是正と低炭素社会を同時に実現するアイデアについて、話してみたい」
と語っておられました。
おカネの専門家ですが、実はロマンチスト。
「マジメな人が幸せになれる社会」「みんなが共存できる社会」が理想。
バーチャルなマネーの世界が、生産性のある実質社会を脅かすことを、
もっとも憎んでいます。
お時間のある方、ぜひラジオを聴いてください。
本屋さんに行ったら、集英社文庫の棚を、ちょっとのぞいてみてね。
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