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「カラマーゾフの兄弟」読書会最終日


カラマーゾフの兄弟(5(エピローグ別巻))
4月から始まった「カラマーゾフの兄弟」の読書会。
7回のうち、行かれたのは初回、二回目、そして最終回の今日。
中抜けも甚だしいのだが、
この読書会に参加していたからこそ、
ひと月に2章は必ず読むというリズムができたし、
何より、「カラマーゾフを読もう」と思わせてくれた。
ありがたい。
今日は、12章とエピローグについて
それぞれが「もっとも気になった部分はどれか」
また、最後ということもあり、
全体を通じて「もっとも気になった人物は誰か」
を発表しあいました。
また、12章は陪審員の前で裁判が繰り広げられ、
状況証拠だけで人を裁けるか、という命題がふくまれています。
日本でも裁判員制度が始まり、
「もしこの裁判に関わったら、自分はドミートリーを有罪にするか、無罪にするか」
ものすごく自分の身に置き換えて読んだ人が多かったのが印象的でした。
同じく、
「ドミートリーの弁護士はやり手だし、言っていること、筋道はよく通っているが、
ドミートリーの無実は信じてない。
無実は信じていないが無罪にする、という技術に走っていないか」
という指摘も興味深かったです。
何度も読むと、また印象も変わってくる、という人もいて、
一度読んだだけでは見えないものをおしえてくれるのも、
読書会ならでは。
最後に参加できて、本当によかったです。
来年は「ファウスト」に挑戦しませんか?とお誘いを受ける。
・・・どうしよう・・・。
来年のことは、来年、考えよっと。
とりあえず、手塚治虫のマンガを紹介しておきました。
何事も才気煥発、スピードが要求される忙しい世の中ですが、
エッセンスだけをかいつまんでわかった気になるのではなく、
ディテールをまるごと知ることで開ける地平というものを
大切にしよう、という話で、今回の読書会はお開きとなりました。
得るものの多かった半年。
みなさん、ありがとうございました!

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