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「チェコへの扉」@国際こども図書館

上野にある国際こども図書館で、
今日から「チェコへの扉」という子どもの本の展示会が始まりました。
図書館にたくさんあったチェコの絵本のコレクションと
故・千野栄一氏の蔵書を中心に、
充実した展示会になっています。
どこがいいかというと…
1.3階の展示会場で展示されている本のいくつかは、
  1階の「世界のほんのへや」で手にとって読むことができる。
2.隣国に占領されたり、独立したり、共和国になったり、社会主義国になったり、
  分裂したり…と、いろんなことがあったチェコの国のことが、
  展示のコーナーをひとまわりすると何となくわかってくる。
3.とにかく、絵本の絵がすてき!
4.すべての本に簡単なあらすじが書いてあって、思わず読みたくなる。
5.チェコにも河童がいた!
  「水男」(ねずみおとこではありません)というんだけど、
  ものすごく河童に似ているので、翻訳するときは「カッパ」と訳すんだって!
  その上、芥川竜之介の「河童」がチェコ語の本になっていて、
  すごーく親近感を覚えました。
6.飛び出す絵本(しかけ絵)の展示もある。
  チェコは一時期、ただの「絵本」を「飛び出す絵本」に特化して輸出することで、
  外貨を獲得していたんだそうです。
  これは私にとっての個人的な思い出ですが、
  なんと! うちにあった「シンデレラ」の飛び出す絵本が展示してあったのです!!
  1966年の作品。
  少し遅れて入ってきたとしても、符牒が合います。コレだ!
  飛び出すのはいいんだけど、しまうときグチャグチャになるのが玉に瑕だった。
7.展示会場のすぐ脇の廊下(広くて、天井が高くて、ガラス張りで、明るい!)で、
  チェコ・プラハの町並みを紹介するビデオが大きな画面で見られる。
  これ、ぜひ見てください。
  2004年に制作されたもので、観光案内のようなものですが、よくできている。
  プラハの町並み全体がユネスコの世界遺産に登録されていることから、
  町全体が芸術だということがわかります。
  絵本を見て、このビデオを見ると、
  チェコ人の祖国愛の強さにも、絵本作家の絵の素晴らしさにも、
  納得がいくというもの。
  今日、NHKでもチェコの特集をやっていたのですが、
  「行ってみたい国」の一つとして急浮上です!
「こどもの本」の展示会ですが、大人にこそオススメ。
入場無料です。
9月7日までやっていますから、何度でも行ってくださいね。
*ちなみに、国際こども図書館は、「建物ツアー」というのをやっていて、
 平日昼に時間のとれる方は、ぜひ一度行ってみてください。
 国際こども図書館は戦前まで国立国会図書館だったので、
 明治の建物としてさまざまな歴史がうかがわれます。
 こちらも無料。ただしツアー人数が限られているので、予約が安心ですが、
 当日フラッと行っても受けつけてくれます。
 詳しくは、HPへ。

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