今年も、東京国際映画祭の季節がやってきました。
コンペティション作品や招待作品もいいですが、
私はいつも、
スペシャルプログラムに注目しています。
今回は、
黒澤明の「羅生門」がデジタル復元版としてスクリーンに甦ります。
大きなスクリーンで、光と影の交錯する幻想の森、見てみたいですね。
今年の初めに亡くなった市川崑の、唯一の未公開作品も上映します。
「その木戸を通って」。
山本周五郎原作、主演は中井貴一と浅野ゆう子。海外の映画祭出品作品です。
「ブロードウェイ、ブロードウェイ」のオペラ版、みたいな
「The Audition~メトロポリタン歌劇場への扉」もやります。
あと、ヅカファン垂涎の企画、
タカラヅカレビューシネマというのがあるんです。
宝塚過激雪組公演ショー「ソロモンの指輪」。
水夏希、白羽ゆり主演のものです。
また、新企画「映画人の視点」もすごい。
岩井俊二、黒沢清、滝田洋二郎の作品を、それぞれとことん味わうオールナイト。
監督本人を迎えてのカンファレンスと、
ファンが選んだ「スクリーンで見たい作品」上映の2部構成だそうです。
ニッポンシネマクラシックには、
大映の「忠臣蔵」も登場。長谷川一夫が大石内蔵助のものです。
ほかに高倉健の「昭和残侠伝」、
坂東妻三郎の「無法松の一生」、
市川雷蔵の「陸軍中野学校」、、
三船敏郎の「日本のいちばん長い日」など、
“不滅のスター”をテーマに選んだ7作品を上映します。
いつものように「アジアの風」も充実。
なかなか見られないさまざまな国の映画にふれるいい機会です。
最後に。
今年は「TIFF傑作選」というのもあって、
黒澤明の「デルス・ウザーラ」・
深作欣ニの「復活の日」といった懐かしい大作から
「ゴジラ対へドラ」・「キタキツネ物語」まで有名作品が並びます。
今年亡くなったドキュメンタリー映画監督・土本典昭作品「不知火海」や
同じく佐藤真監督の「阿賀に生きる」も上映。
ロングテールに対応する、この幅の広さがTIFFのよさだと私は思っています。
「手塚治虫生誕80周年記念特集」なんていうのもあるんですよ!
「火の鳥」や「ユニコ」もやるけど、
私としては「TV名作セレクション」に興味津々。
映画祭にあわせてシンポジウムやセミナーもたくさん催されるので、
一度公式HPを訊ねてみてください。
10/18~10/26と期間が短く、
ロードショーと違って「1回こっきり」の上映作品も多いので、
どうぞ「しまった!」ということのないように。
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第21回東京国際映画祭
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