「ディープ・ブルー」でもその映像美は証明済みの
地球をまるごと映した映画「アース」。
撮影期間4500日って、12年以上前から??
映されたその映像さえ、今じゃもう見られないかもしれない!という危機感もあり、
とにかく絶対観ておかなければ!
それも、
こういう映画は、とにかく大画面に限ります。
というわけで、現在首都圏最大スクリーンを誇るユナイテッドシネマ豊洲に行ってきました。
感想は・・・
今まで見たことがないはずなのに、「これ、知ってる!」
なぜなら、
私は同じようなものをアニメで見たことがあるのです。
ディズニーの「ファンタジア」「バンビ」
そして手塚治虫の「ジャングル大帝」・・・。
人間ってすごいなー。
今や「本物」を「本物」として見られるまでの技術を持ったというすごさ。
「本物」と同じ感動をもたらす「アニメ」を既に作ってくれていたというすごさ。
ヘンなところに感心してしまいました。
もちろん、初めて見るものもたくさん。
特に、あんなに大きなクジラが、たかが「オキアミ」ごときの極小動物を獲るために、
群れで追い込み、協力し合って漁をする、というのにはビックリしました。
映像の美しさ、動物のたくましさ、子どもの可愛らしさ、
そういうものは、どう言葉で言い表しても、映像に勝れるものではありません。
ただ言えることは・・・。
みんな立ち止まることなく、歩いていた。
水に向かって、餌を求めて。
何百キロも、何千キロも。
餌があるのは、寒いところ。
子育てできるのは、温かいところ。
子どもを育てている間は、親は何も食べられない。
がまんして、がまんして、
旅立つ日がくれば、今度は子どもががまんして、がまんして。
ヒマラヤを越えようとする渡り鳥。
赤道から南極までいくザトウクジラ。
カモシカも、象も、オオカミも、チータも、北極グマも、
みんな、みんな、歩いていた。
敵から逃げるために、走っていた。
それが、生きるということなんだ。
地球温暖化のために、そのサイクルが狂って来始めている。
それに警鐘を鳴らす映画でもあるんだけれど、
カモシカの、象の、水牛の、長い長い動物たちの列を見るたびに、
私はアメリカ大陸を西へ西へと移動した
開拓時代の幌馬車の列を思い出していた。
体力のある者が非力な子どもや女をかばいながら、
来る日も来る日も「新天地」を目指して移動する。
・・・あれは、動物の本能だったんだ、と気がつく。
人間は、1人も出てこない映画だけど、
人間を考えずにはいられない、そんな映画。
懸命に生きる動物たちに、
自分たち人間が重なる映画です。
劇場窓口で買う場合、中学生以下は500円というキャンペーンをやっています。
渡辺謙がナレーションをやっている吹き替え版なら、子どもにも大丈夫。
ただ、動物や植物によほど興味がない限り、幼稚園児にはちょっとキビシイかもしれません。
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