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「キャプテントキオ」

2/17(土)に封切られた「キャプテントキオ」!
これはロックなのです。
革命なのです。
頭脳警察のPANTAの音楽にのせて、
渡辺一志監督の、映画に対する愛憎炸裂!
命がけで映画に取り組む人々へのオマージュと、
映画屋に対する辛らつなアイロニーがないまぜ!
そこへ、天下の東京がうち捨てられるという設定。
がさついた無法地帯の東京は、
近未来映画「マッドマックス」をほうふつとさせるとともに、
任侠映画のドヤ街に通じる浪花節もあり。
70年代の手作り感満載の、エネルギー溢れまくり映画です。
出色は、いしだ壱成。
おかえり!
いしだの瞳に生気が戻った。
しびれるほどカッコイイ!
いい役、もらっています。
石立鉄男の存在感もあなどれない。
泉谷しげるのテンションはいつもながらだが、
飯田一期、渋川清彦など若手も負けていない。
ウェンツ瑛士は好演。
バラエティや歌の時の優しい目が、
「役」になった途端、鋭い光を放ちはじめる。
昼の帯ドラマに出演していたのを見たことがあるが、
その時も役に人を吸い込む力を持っているな、と思ったものだ。
中尾明慶も、思春期の少年らしい説明のつかない苛立ちを、
体当たりで表現している。
ウェンツ瑛士と中尾明慶と聞いて、お子ちゃま向けのほんわかコメディなどと
ゆめゆめ誤解などされませんように!
かつてロックと映画とともに青春謳歌したオトナこそ、
この映画の真骨頂を味わえます。
カタルシスに浸りたいなら、映画館に、GO!

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