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「ギララの逆襲~洞爺湖サミット危機一髪」

「ギララの逆襲~洞爺湖サミット危機一髪」昨日、東劇で行われた試写会に行ってきました。
マスコミや関係者には、「極秘任務」という赤い招待状がきて(写真は招待状の中身)、
怪獣大好きなうちの亭主などは、ものすごくコーフンしていました。
こうした仕掛けが功を奏したのか、
その赤いカードを持った関係者だけでも軽く200人はいましたね。
広い東劇の会場、立ち見が出るほどでした。
試写前のあいさつには河崎実監督のほか主演の加藤和樹さん(加藤夏希さんは欠席)や、
主題歌を歌うデブパレード、
コイズミ元首相やアベ元首相、アソウ閣下・ヒラリーなど政治ネタのモノマネでブレイクした
ザ・ニュースペーパーの3人も。
もちろん、松下アキラさんは小泉元首相(らしき「大泉」さん)、
福本ヒデさんは安倍首相(映画ではサミットに出るのは安倍さん、らしき「伊部」さん)
の役で出ています。
現在、フクダ首相のモノマネをやっている渡部又兵衛さんは、
福田さんが映画に出ていないため、村人の役で。とても味のある演技でしたよ。
「ワタシが夏までもたないとでも思ったのでしょうか? 今度は福田首相の役で出たいです」と
内心のじくじたる思いを吐露されておりました。
松下さんのコイズミ節も健在。
「今の国会は面白くない。ねじれてるね。ねじれてるけど、ひねりがない。
 この映画はひねってありますよ」とか、
「最近の、CG特撮は、たしかにすごい。しかし、心に残らない。
 この映画は心に残ります。映画史には残らないけどね」など、など。会場、沸いてました。
そうそう、ギララさんも、壇上に上がってきました。
「着ぐるみ特撮は、日本の伝統芸能!」と言い切る河崎監督の熱い気持ちを、
主演の加藤くんもひしひし感じて、「マジメに取り組みました」と話していましたが、
脇に夏木陽介、黒部進、堀内正美などを擁し、全体を支えています。
縦糸は、G8に参加する国々を中心に、現在の国際情勢やお国柄をうまくちりばめて、
次から次へと「ギララを倒す作戦」を実行していく、というお話です。
ザ・ニュースペーパーを使おうという映画ですから、
ただのお笑いおちゃらけ映画だと思ったら、大間違い。
かなり辛口な、ブラックユーモア満載の、政治風刺映画なのです。
政治ネタ歴史ネタに強い人、5倍楽しめます。
ちょっと、「日本以外全部沈没」を思い出すような・・・・・・。
横糸には、「ギララを倒すのは誰か?」
ゴジラvsキングギドラ、みたいに、対抗がいないとしたら、
一体どうやってハッピーエンドになるの?
最初からミエミエな結末。
そして、それは最初のうち、この映画をものすごく安っぽく見せているのも事実ですが、
見ているうちに、だんだんひきこまれていくのです。
その力はどこからきたのか?
ひとえに、加藤夏希の力です。
彼女の女優魂が、映画の後半ぐんぐん観客をひっぱる。
ここまでのめりこむか~??という瞳の光の強さに、まいった。
彼女が、仕事の都合で舞台あいさつに来られなかったのが、とても残念。
まだ若いですが、絶対いい女優さんになると思います。
特撮怪獣ものとしての評価はどうなんだろう?
「B級な味を楽しむ」的にはいいのかも。
最初はかなり違和感あるんですが、
なぜかどんどん気にならなくなる。
やっぱり、慣れなんでしょうか、こういうの。
つっこみどころはいろいろありますが、
これだけハチャメチャやってお話に破綻がないというのは、
脚本、がんばったといえないでしょうか。
7/26(土)よりロードショー、
サミットにあわせ、北海道では7/5(土)から先行ロードショーです。
*先日お亡くなりになった水野晴郎さんも特別出演されてました。

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