バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション / 阿部寛/広末涼子/他
「タイムマシンはドラム式!」という秀逸なコピーとともに、
悪の華たる「バブル時代=NO!」という後世の評価(?)にモノ申す、とばかり、
「バブルを懐かしんで何が悪い??」という問題提起をオモシロおかしく映画にした、
話題の作品です。
電化製品を研究していて偶然タイムマシンを発明してしまったた研究員・薬師丸ひろ子が
現在の日本の経済不況を何とかしようとしてバブル時代に乗り込んだところ音信が途絶え、
その隠密プロジェクトに関わっている財務省(もと大蔵省)の阿部寛が、
薬師丸ひろ子の娘である広末涼子に捜索を頼む、という筋立て。
バブル時代と今とのファッションや文化のギャップを楽しむ映画。
はっきり言ってタイムマシンものとしては、お話が破綻しているので、
「どうして?」「なんで?」という疑問を呈するのは禁物。
まず、今研究に使っている「ドラム式」の洗濯機が、
17年前の同じ研究室にある、ということからして「?」なのだから。
純粋に、バブルの頃を思い出すツールとして観ることをおすすめします。
ただ、
「バブル」を知らない世代の方にひと言付け加えさせていただければ、
すべての日本人が映画の中の人間たちのように生きていたわけではありません。
私の周りの人は、(私も含めて)あれほどカネまわりもよくなかったし、
一万円かざしてタクシー止めたりしたことなんて、ございません。
日々不動産の値段が高くなって、
「普通は買い手がつかなければモノの値段は安くなるのに、
なんで残っているものがどんどん高くなるんだろう??」と
ホントに不思議に思ったものです。
「バブルが悪かったのではない、バブルがはじけたのが悪かった」というのはいかがなものか、
と思いながら見る私は、
ちょっとイジワルかも。
あの頃青春を謳歌した人たちの、「オールディーズムービー」です。
「バブルはよかった」一辺倒で終わるかと思いきや、
ラストシーン、広末涼子が
「日本は大丈夫なの~??」と叫ぶところが、
ちょっとひねってありますデス。
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