★新品★【70%off】【邦画DVD】地下鉄(メトロ)に乗って/堤真一,大沢たかお,常盤貴子/HG106【メ…
地下鉄に乗っていたら子ども時代にタイムスリップして、
事故で死んでしまう直前のお兄さんに会ったり、
自分の生まれる前の時代にも行って
戦後のどさくさを豪快に生き抜く父親を目の当たりにしたりする話、
だと思っていた。
金の亡者で家族を顧みず、
「だから兄貴は死んじゃったんだ!」みたいなところから
今は絶縁状態となっている主人公・真次(堤真一)が
それでもやっぱり父親のことが気になって、
それでそういう不思議世界に迷い込んだのだ、と。
そして息子は父親の苦労を知りました、的な。
でも、ちがった。
そっちはサイドストーリー。
本当の主人公は、真次の愛人の、みち子(岡本綾)のほうでした。
なぜ、真次と一緒にみち子もタイムスリップしてしまうのか。
そのわけを、みち子だけが最初に気づいた。
だから、
みち子は最初からさみしげな顔をしている。
自分の、自分たちの運命を一人で受け止める覚悟をしたから。
あまりにも哀しいお話である。
能天気に子どもとキャッチボールしてる真次に
「何も覚えてないんかい!!」と
おせっかいにも説教してやりたくなるくらいだ。
大沢たかお、若いときの演技に勢いがあって素敵。
壮年以降の老けメイクは浮いているが、
「宝物のように生まれてきて……それだけで十分じゃないか!」のセリフには
ぐっときました。
千葉哲也、ほんのチョイ役だが、光ります。やっぱりすごい!
岡本綾、薄幸の女性が似合いすぎます。
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