遅ればせながら、見てまいりました。
「容疑者Xの献身」。
面白かった!
まず導入部がすごい。
石神(堤真一)の部屋をなめるように映すカメラ。
堤さんの寝起きどアップの微妙な表情の変化に脱帽。
この人、映画のスクリーンに何がどこまで写るか、熟知してるわ~。
話の展開のスピード。
いきなり殺人が行われ、物語にとりこまれていく。
殺されるヒモ役の長塚圭史の好演も光る。
ほんっと、憎たらしい男をうまく演じて、
一瞬にして殺人者の「怒り」と「悲しみ」を理解させる。
冒頭、湯川(福山雅治)と内海(柴崎コウ)が
何げない会話をする中、でてくる「愛」の話が、
最後にまた出てきて話が収まるところも、
このストーリーの完璧さをよく表している。
同級生という設定なのに、
颯爽とした湯川とうらぶれた石神は、本当に正反対。
陰と陽を二人で演じて、
そのコントラストが映画を形作っている。
ラスト近く、石神の叫びがすべてを表していて、切ない。
堤も福山も、とてもいい。
そろそろ上映館も少なくなっています。
お見逃しなく!
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