築城せよ!(DVD) ◆20%OFF!
段ボール城に願いをこめて
監督:古波津陽
配給:東京テアトル
ストーリー●
過疎の町・猿投(さなげ)。
町長の馬場(江守徹)は町おこしのため、
かつて猿投城があった公園に工場誘致を進めていた。
城の復元を望む人々は大反対だ。
住民説明会前夜、
準備に奔走する役場職員・石崎(片岡愛之助)と
反対派の宮大工・勘助(阿藤快)、ホームレス・ゴン(木津誠之)は
城跡脇の古井戸に落ちてしまう。
彼らの体を借りて、かつての猿投城領主・恩大寺以下3人の武者の霊がよみがえり、
町民に「築城せよ」と命ずる。
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奇想天外な設定とコミカルな筋立ての中に、
町おこしや親子の情、伝統と現代建築のコラボなど、
たくさんのテーマが盛り込まれている。
「築城」という起爆剤によって人々に起こる変化が、無理なく描かれて口あとがよい。
最初は町民に対し居丈高な態度をとって
「今の世は民が領主を選びます」と諭されてしまう恩大寺も、
勘助の娘で「人のいうことを聞かない」ナツキ(海老瀬はな)も、
ひと回り大きく成長していく。
要領が悪く気弱な石崎と乱世の武将恩大寺という
正反対の人格を見事に演じ分けた歌舞伎俳優・片岡愛之助の演技は必見。
そしてこの映画の一番の見所は、
20人のスタッフが1万2千個の段ボールを使って本当に作った、
高さ25mの城の美しさだ。
物語上は「3日で築城」だが、実際は69日かかったという。
「ものづくり」それ自体に人の気持ちを束ねる「力」があることを、
強く感じさせる映画である。
- 映画
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