AIKI
ボクサー志望だった青年がバイク事故で車椅子生活になり、
合気柔術に出会って前向きに生きるようになるという話。
加藤晴彦が主演(2002)。
「車椅子でも合気柔術はできるか?」
無理!というのは簡単だけど、
やりたいと思う。
やらせたいと願う。
工夫する。
その流れが、とても自然で、心地よいです。
「何も、そこまで無理しなくていいじゃない」
「フツウの人でもケガしそうなものを、どうしてやるの?」
障害者なんだから、おとなしくしてろという考え方ほど
彼らから生きる気力を奪うものはありません。
どんな境遇にあったって、
人は何かに向かって挑戦したい、楽しみたい、
自分が「やりて~!」って思うことに出会いたいのです。
でも加藤晴彦扮する主人公は、最初から希望に燃えているわけではありません。
いきなり自分が「障害者」になった時、
ヤケになったり落ち込んだりしまうのは、
それまでどんなふうに「障害者」を見てきたかの裏返しかもしれません。
素敵な人生を送っている「障害者」をたくさん知っていれば、
事故や病気は大変だけど、人生のすべてを奪われたわけではないと
思えるまでの時間は短いです。
合気柔術の師匠に石橋凌、
二人を結びつけることになる巫女のバイトにともさかりえ。
どの俳優も、いい味を出しています。
ちなみに、これは実話をもとにしています。
合気柔術の師匠は、すごいおじいちゃんで、
車椅子の合気柔術師は、デンマーク人。
う~ん、事実は映画よりもエキセントリック!
監督は天顔大介。彼は故・今村昌平氏の息子です。
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