「コジコジ」というアニメがありました。
「ちびまるこちゃん」のさくらももこの作品です。
メルヘンの世界で繰り広げられるホンワカかつナンセンスな日常風景。
やかん君とか、キャラも立ってて、
そのマカフシギな世界は独特の魅力を持っています。
私にとって忘れられない回がございまして。
コジコジは学校に行ってるんだけど、
テストとか、まーったく勉強しないで名前だけ書いて、みたいな
能天気なヤツなんです。
でも憎めない。
先生に呼び出され
「コジコジ、そんなことではダメだよ。
コジコジは、大きくなったら何になりたいの?」と、
将来の夢というか、目標を聞かれます。
先生にしてみれば、
「そうか、○○になりたいのなら、今がんばって勉強しないと」と
励まそうと思ったのでしょう。
ところがコジコジ、
「えーっ?
コジコジはコジコジだよ。いつまでたってもコジコジだよー!」
…と、のたまうではありませんか!
子ども二人とこの場面を見ていた私は、
この答えをまったく予期していませんでした。
気持ちいいほどの肩透かし!
たーくさんの光と空気のシャワーを頭からぶっかけられたようなショック…。
そうだ。
私は、私。
何か別のものにならなくちゃいけない、と思うのがおかしい。
ありのままを受け入れる、とか、
いろいろな言い方がありますが、
「いつまでたっても、コジコジはコジコジだよ!」は、
ほんとにステキなコトバです。
またコジコジの明るくて純粋で、シアワセそうな可愛い声が、
「いつまでたったもコジコジ」でいることが、
どんなにステキなことなのかを表しているのです。
あの衝撃から、もう10年以上が経ちますが、
今でも思い出したように子どもと声を合わせ
「コジコジは、コジコジだよー。いつまでたってもコジコジだよー!」と
叫んでは笑っております。
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