しあわせ
原題Les Hasards et Coincidences
クロード・ルルーシュ監督。
子どもをなくした母の悲しみの深さと再生を綴ったロードムービー。
息子と夫の最期が写っているビデオに、二人を連れていきたかった場所を撮影するため、
ビデオカメラを持って世界を巡ります。
ところが、エアポートでそのビデオカメラを盗まれ、売られてしまう。
たまたまそのカメラを買った男は、中のテープを見て、映っている人間に興味を持つ。
ほかにもいろいろ、旅の途中で「偶然」に出会う人々。
でも、これって彼女の人生にとって必要な出会い、つまり、
ある意味「必然」なのでは?・・・・・・というタイトル(原題を直訳すると「偶然と必然」)なのです。
私が一番好きなシーンは、未来の夫とヴェニスで恋のさやあてをするところ。
お互いまだ警戒していて、本当のことは言わない。
二人の本音は字幕になる。
そのせりふと字幕のかけあいが、本当におしゃれ。
これぞ、フランス映画って感じです。
ファーストシーンはヴェニスでのダンスロケ。
振付はローラン・プティです。
元オペラ座のエトワール、というのが主人公の設定なので、ハンパじゃありません。
ローラン・イレールも出ています。
ルルーシュの行くところ、歌と音楽と、踊りあり。
そして鮮やかな色。美しい映像。
せつないけど、最後は元気になる、そんな映画です。
特に女性におすすめ。
- 映画
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