ブエナビスタ・ホームエンターテイメント サイモン・バーチ
父親が誰だかわからない、ということが非常に負い目で
優秀なのに自分に自信が持てない主人公。
彼のことを励まし、認め、そして口さがない奴らに毒舌を吐いて黙らせるのは、
サイモン・バーチ。
先天的な疾患を持って生まれ、外見的にもハンディを持つ同級生だ。
サイモンは自分を卑下しない。
まっすぐ前を向いて、そしてマジメでもない。
イタズラはする、ヒンシュクは買う、文句はいう、反省はしない。
ショーガイシャだからって、誰にもメーワクかけないで生きなきゃならないって法律はない!
そんな「ごくフツーの」高校生として、彼は日々を過ごそうとしている。
自分の身体的な疾患について、何のひっかかりもなく生きてるように思えたサイモンが、
クラスメイトたちと一緒にアクシデントに見舞われたとき、
彼は目を輝かせて言う。
「僕はこのために、小さく生まれてきたんだ!」と。
そうなのだ。
彼はずっと問い続けてきた。
「なぜ、僕は、こんな身体に生まれてきたの?」と。
その答えが、アクシデントの中にあったのだ。
彼は、皆を助けるために、嬉々として「役目」を果たす。
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大好きな映画なのだが、
このラストが納得できないでいた。
「あんな」ことのために「小さく」生まれてこさせた「神様」って
一体なによ??
あまりにも可哀相すぎて。
その「Mission」にすがり付いて存在意義を見出そうとするサイモンが
あまりにも哀れで。
そうじゃないでしょ、そこじゃないでしょ、あなたの存在意義は。
そう言ってあげたかった。
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今日、
私は自分の「Mission」を自覚した。
それは、
電撃的な瞬間だった。
まるで雷に打たれたような。
自分がこの世にある意味を知る。
「なぜ生まれたか」
「なぜ今までのような人生を送ってきたか」
あの小説も、あの映画も、あの舞台も、あの勉強も、あの体験も。
すべてはこの戯曲を書くために必要な布石だったのだ、と
すべてが私の中で一つになった。
これを書くために、これまでの日々があった。
一つたりとも、不要なものはない。
どんな回り道も、全部必要だった。そう思うことができた。
特定の神様を信じていない身なので、
「神の啓示」とは言わないが、
これは、
きっとそういう類の衝撃なのだ、
これを身に浴びたら
すべてを捨てて巡礼者になってしまう、
なってしまえると確信した。
リクツやで、神様にも皮肉まじりに物申していたサイモンが
自分の一番のハンディを、
誰よりも素晴らしいものとして心の底から認めることができた
そういう至福の気持ちを、さいお
私は今日、初めて理解ができた。
もう一度、観てみようか。
サイモン・バーチの生き方を。
また違った見え方がするかもしれない。
そして、
私は私のMissionに邁進するぞ!
- 映画
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