ロバート・デニーロ、エドワード・ノートン、ミラ・ジョヴォヴィッチ。
すごい布陣。
ということで、試写を観てきました。
刑務所に8年入っていて仮出所したい男、ノートン、
ノートンの妻で「エイリアン」なほどセクシーな女、ジョヴォヴィッチ、
ノートンが仮出所できるかどうか、決定する会議に出す書類を、
ノートンにいろいろ審問しながら作る刑務官がデニーロ。
ノートンvsデニーロの審問でのかけひき、
デニーロを誘惑して夫を出してもらおうとするジョヴォヴィッチとのかけひき、
焦りからか、長年のムショ暮らしからか、気持ちに「変化」が訪れるノートンと、
妻ジョヴォヴィッチとの関係、
そして
デニーロと43年連れ添った老妻との、これまた危うい関係…。
手に汗、は握らないけど息詰まる、というか、
うーん、これ、デトロイトが舞台だけど、ほんとにアメリカ映画??
いわゆるハリウッド的な「あー、すっきりした!」を求めている人には
おススメしません。
どこまでも、くらーくおもーい穴に落ち込んでいく感じで、
私自身がものすごーく疲れていたこともあり、
鑑賞後は思わず「うつになりそう…」と口走りそうなくらいどよーん(汗)。
役者のせいじゃないです。
役者はすごかった。特にミラちゃんはいい!
彼女がいてくれて、本当によかった!
いちばんわかりやすいキャラクターを、薄っぺらくなく演じた彼女は、
本当にすごいと思う。
ノートンの「変容」にも吸い込まれていきます。
ただその「変容」のわけ、そして行き着く先がよくわからない。
そして、
もっともわからなかったのがデニーロ扮する刑務官。
もうちょっと踏み込んで彼のことが描かれていたらと思う。
感情移入しにくいんだな、彼に。
本当は、彼のような人生がもっとも身近なはずなのに。
脚本はアンガス・マクラマン。
劇作家で舞台俳優だそうです。
「ストーン」は東京国際映画祭にも特別招待作品として参加しています。
封切りは10月30日から。
ミラの囁きにくらくらしたい人は、必見。
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