ターミネーター(DVD)
1984年に公開された第一作は、低予算B級SF映画ととらえられていた。
私は夫の「どんなジャンルの映画にも一流のものはある。これは『一流のB級映画』だ!」
というメチャクチャなひと言に誘われ、観た。
感想。
ウチの亭主には、見る目がある。はまった。
監督のジェームス・キャメロンも、主役のシュワルツネッガーも、
この作品でスターダムを駆け上がる。
そして「一流のB級映画」の続編が、これほどの人気を博するとは。
「ターミネータ2」は、「1」をも越えたというほど評価が高い。
たしかに「液体金属」は画期的だ。
「2」を観てから「1」を観ると、あまりの低予算なツクリにガッカリする人も多いらしいけれど、
私はやっぱり「1」が好き。
タイムマシンものとして、破綻がないというのも一つの理由だ。
最強ロボット対人間という無謀な戦闘にあって、人間が勝つための方法にも無理がない。
だが、一番いいのは、リンダ・ハミルトン演ずるサラ・コナーが、
ダメダメなウェイトレスから「戦士の母」へと成長していく様子にある。
特に吹き替えでなく英語音声(字幕)で見ると、
リンダのおどおどした話しぶりとか、主人公のダメさ加減がよく出ている。
「私なんかが人間社会を救う人を産むはずがない」という彼女のコンプレックスは、
どうやって払拭されていくか。
カイルへの愛。自分を認めてくれた人への信頼。
最初から最後まで「正しく強い母」な「2」より、なんか親近感なんだよね。
「3」については、監督さんが違うので、ここでは言及しないことにします。
シリーズが出れば出るほど、
シュワちゃんが、どんどんイイモンになってしまうのは、
「ガメラ」と同じでしょうかねー。
第一作の、あの「まったく感情を持たない」ターミネーターの怖さは、
類を見ない恐怖でした。
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