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「チャーリーとチョコレート工場」

チャーリーとチョコレート工場
もう一人の鬼才ジョニー・デップとの絶妙コラボが大人に贈る、
ちょっぴりエグくてほろ苦いファンタジーです。
原作を読んでいないのですが、
この映画に限って言えば、絶対子ども向けじゃないと思う。
「チョコレート工場」と主人公の子役のかわいさにダマされて、
ディズニーランド一周、くらいの気持ちで観ると、予想外の展開にあわてるかも。
5歳以下のお子ちゃまは、私が母親なら見せません。
ま、鬼才ティム・バートン監督が、
純粋子ども向けの文科省推薦映画を作るわけは、最初からないわけで。
まず、1960~70年前後の映画や音楽のパロディ満載で、
これがわかるとわからないじゃ、もう映画の意味が違ってきちゃうくらい。
そして、オトナや子どものイヤラシサが、とってもリアルに、
思いっきりデフォルメされて描かれている。
そのデフォルメの頂点がデップの演技です!
もう、この人、何者??
七つの声を持つ声優(昔中村メイ子、今山寺トオル)はいるけど、
七つの顔を持つ俳優、でしょうか。
どこからみても、デップじゃないんですよ。
これはウィリー・ウォンカという人格です。
ほとんどアニメのキャラクターです。
デップのプロ根性に、まいりました。
「幼児向けじゃない」とはいいましたが、
ちょっと大きい子どもにはとてもウケた。
うちでは、高校生と大学生と主婦がガン首そろえて、
ケラケラ笑いながら楽しみました。
(高校生には、有名映画のパロディはわからず、
わかる二人がかわるがわる説明しながらの鑑賞でしたが、
それでもとっても面白かったと言ってました)

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