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「レッドクリフ Part2~未来への最終決戦」

Part1を見る前、私は「三国志」をよく知らなかった。
Part2を見る前に、
ダイジェスト版とはいえ、まがりなりにも「三国志」を読んだ私。
ものすごい長編を文庫1冊に凝縮したものには一切のムダがなく、
登場人物の性格描写やそれぞれの絡み方は一筋縄ではいかない。
それを知ってしまってからPart2を見たせいか、
多少物足りなさを感じてしまいました。
アクションシーン、戦闘シーンはすごいんですよ。
特に今回は「火」が主役。そのあたりはCGも違和感なし。
けれど、
武将たちに戦略家として裏の裏の、そのまた裏を読みあうような
兵法を知り尽くしてなお諸葛孔明がその先を行く、みたいな重層性が
ちょっと足りなかったかなー。
これは、日本の最近の時代劇などにも共通するんだけど、
「役者が武人の顔をしていない」んですよね。つるんとしてて。ぽよんとしてて。
それで、現代の世相を写しているのか、女性が男性をしのぐ活躍。
「傾城」という言葉があるくらいだから、
大軍も女性でほころびが、というのはあるだろうけど、
正面きって女性があそこまで活躍しちゃうのは、ていうか、
女性2人で戦いを制したみたいな書き方は、いかがなものか、と……。
もう1点、
曹操が率いる魏の軍は、体を鍛えるため、といって「蹴鞠」をやるんだけど、
この「蹴鞠」、日本の平安時代の風雅なものじゃなくて、
おもいっきり「サッカー」なんですよ。
Part1でも出てきたけど、Part2ではかなり時間を割いてる。
キーパーがいないこと、ゴールに見立てた穴が3つあることは違うけど、
観客の観戦も含め、絶対「サッカー」だろ、これ。
入れる必要、あったの?
本当に、こんなものだったの?
なーんか、他のシーンとギャップがありました。
それにしても、周愈役のトニー・レオン、名高達郎に似てた。
曹操役も、西岡徳馬似で、
じゃあ、超雲はあの人で、などなど、日本の役者さんをあてはめたりしてました。
Part1は、人物紹介なども含めてだったけど、
Part2は、本当に「赤壁の戦い」だけで見せるわけで、
それで2時間40分は、少し長いかな、と思いました。

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