とにかく、エド・ハリスがすべて。
粗野で耳が遠くって、でも頭の中は神様の音楽でいっぱいっていう
ベートーヴェンを
「乗り移ったか??」というくらいの勢いで演じています。
第9(合唱つき)の初演のシーンなんか、
映画というより、コンサートに来ている感じ。拍手したくなりました。
エドは、譜面見なくても第9のタクトを振れるくらい
指揮の勉強をしたということです。
ま、ちょっと気になったのは、構図が「アマデウス」に似ていること。
観る人が観たら、二番煎じにうつるかも。
ただ、モーツァルトが神に愛でられた者だとしたら、
ベートーベンは神の言葉をつむぎ出す者、という違いはあるかな。
監督は「太陽と月に背いて」のアニエスカ・ホランド。
東京国際映画祭特別招待作品として上映された時に監督挨拶があり、
多少なまりはあるものの、わかりやすい英語で舞台挨拶をこなしていました。
クラシック音楽を愛する監督からの、素敵な贈り物です。
全国一斉公開は12月9日からで、
「第9は日本人にとって、クリスマスキャロルみたいなものだと聞いたから、
きっと楽しんでもらえる」というのが監督の言でした。
そろそろ公開6週目に入ります。
今週くらいで終わるところもありますし、
これから始まるところもあります。
音楽好きな人、「敬愛なるベートーヴェン」で、
エド・ハリスの指揮の第九に盛り上がってください!
*2006年10月27日のMixi日記をもとに書きました。
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