薔薇の名前
中世イタリアの修道院、変死、宗教裁判、迷路の図書室、
模写本の妖しい美しさ、魔法使いみたいな僧院長の容貌など、
ワクワクドキドキする道具立て満載の映画。
原作はウンベルト・エーコの同名の長編小説で、諧謔(かいぎゃく)的な要素が強く、
今でいえば「ダビンチ・コード」くらい評判になった記憶があります。
ショーン・コネリーが、
宗教裁判で批判を受けたことのある、高名だが進歩的すぎる修道僧ウィリアムを演じ、
ウィット溢れる演技が好評でした。
誰が、何のために、何を隠そうとしているのか。
ウィリアムが核心に迫ると、また殺人が起こる、金田一耕助みたいな展開。
封切当時は、筋ばかり追って、イマイチよくわからない部分があったのですが、
最近久しぶりに見たら、描写一つひとつに緻密に意味が盛り込まれていて、
ものすごく感動しました。
そのうえ、古本市で偶然見つけた原作本は、めちゃくちゃ面白くて、圧倒された!
当時「今世紀最高の傑作」とか言われてた理由を実感しました。
薔薇の名前(上)
映画は万人からマニアまでオールマイティ、
小説は、歴史好き・中世好き・宗教関係好き・暗号好きにオススメです。
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