韓国の今の映画を見るとき、いろんな場面で「兵役に行っている間にカノジョが心変わりしてしまった」というモチーフがでてきます。
私のお気に入りは、■美術館の隣の動物園■
兵役を終えて恋人のアパートに直行した男は、もはやそこに彼女はいなくて、ちがう女の子が住んでいることを知り、
恋人の所在と気持ちを何としてでもつきとめようとあせります。
行きがかり上、しばらく一緒に住むことになった二人のいわゆるラブコメですが、
その女の子は作家志望で、彼女の書いたシナリオの中の恋物語が同時進行していきます。
バーチャルな2人の恋は、美術館から始まりますが、
この退役オトコがいろいろチャチャをいれて、話が喜劇的になったり、
デート場所が「隣の動物園」に移っていったりするのです。
ナマの人間の心理状況の変化が、シナリオの恋物語の行方に少しずつ影響していくところも、
見どころです。
また、作家志望の女の子が、
自分の考えより退役オトコのアイデアの方がオモシロイと認めざるをえなくなっていくのは、
これを観た当時、シナリオや小説を書いてはあがいていた私にとって、
身につまされるものでもありました。
現実の2人のコミカルなかけあいと、
「美術館」で繰り広げられるメルヘンチックな映像(アン・ソンギの渋い声がまたいい)の
コントラストがいい味を出しています。
肩の凝らない映画。おすすめ。
*上の画像はVHSのもの。楽天ではDVDが売り切れだったので。
「DVD映画鑑賞」のテーマですから、とりあえず、DVDの画像も載せておきます。
*2006年6月9日のMixi日記をもとに書きました。
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「美術館の隣の動物園」
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