昨日はダンナと外苑前ボランティアガイドのツアーに参加。
絵画館、中に初めて入りました。
http://www.meijijingugaien.jp/art-culture/seitoku-gallery/
絵画館の建物は上野の国際こども図書館に勝るとも劣らない素晴らしさ。
80枚のどでかい絵たちは、
形としては明治天皇の誕生から崩御までを描く80枚ですが、
そのまま明治維新の前後を絵巻物にして見る社会科見学みたいなもので、
歴史好きにはたまりません。
1枚1枚「誰が描かせたか」が書いてあるので、それも面白い。
自分の父とか先祖とかが活躍した場面なわけです。
銀行とか、造船会社とか病院とか、
そのイベントを重要と考える会社や団体のときもあるし、
「市」や「県」のときもあります。
そこに描かれている人の説明図もついてます。
13番の勝・西郷の江戸城無血明け渡しの話し合い「江戸開城談判」(結城素明)とか、
37番の西南戦争で落ちる熊本城「西南役熊本籠城」(近藤樵仙)とか、
勝者だけでなく敗者もきちんと描かれている。ロングもアップもあって楽しい。
その中から、「絵」として私を引きつけたものをいくつか。
日本画の40番「初雁の御歌」(鏑木清方)が圧倒的に美しかった。
洋画では65番「振天府」(川村清雄)が静物画ながら
アングルの「オシアンの夢」を髣髴とさせる異色の彩を放つ。
同じく71番、中村不折の「日露役日本海海戦」が
油絵らしい迫力のタッチで海・空の蒼、波しぶきの白に砲火のオレンジが際立った。
64番清水良雄の「靖国神社行幸」が、
静謐な絵筆のタッチ、色彩のクリアさで惚れ惚れ。
一眼レフのしぼりを利かせて馬車の馬の艶を際立たせ、背景を靄に包ませ幻想的。
かたや70番、「日露役奉天戦」(鹿子木孟郎)は、
入城するカーキ色の軍隊行列と彼らを見守る現地の人々の表情とが
城門のアーチの陰影の中に描かれ、胸がつまる。
500円なので、一度訪れてはいかが?
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