コンポを買い換える時、どうしても「レコード・プレーヤー」を一緒に買う。
家にあるレコードを、また聴きたいから。
・・・けれど、なかなか聴く時間がない。
昨日、ひっさしぶりに「レターメン・ライブ・イン・ジャパン」を聴く。
1972年、彼らの初来日コンサート。
私にとっても、ライブ(その頃はコンサートと言っていた)初体験だった。
レターメンが好きな男子2人、女子2人。計4人で。
今で言えば、ゴスペラーズみたいな感じかな。
外タレ(これも死後?)だから、バックストリードボーイズ?
いやいや、あそこまでブレイクしていなかったおとなしめの、
すでに当時からオジサンぽいコーラス3人組。
ア・カペラを、すごくきれいに響かせるグループです。
けっこうマジメでならしていた中学生。
浜松町に行くこと自体初めて。それも夜。
歩いて5分もかからない郵便貯金ホールまでがわからず、
迷った挙句に女子2人でタクシーに乗る、というパニック状態。
その女の子が
「今日は、みんなに頼まれて来たから!」と
私が片想いの男の子と隣同士に座れるように、画策してくれたのも、
今は懐かしい思い出だ。
席は前の方で、でも右端だった。
コンサートで、レコードと同じようにコーラスを響かせることが、
本当に驚きだった。
それでも、やはりスタジオ録音の完成度にはかなわない・・・そんなふうに感じて、
この「レターメン・ライブ・イン・ジャパン」は買うには買ったけど、
「そこに私はいたのよ~!」のノリ。
レターメンの他のレコードに比べると、聴く回数は少ないまま、ウン十年(バレバレ)。
35年ぶりに聴いてみると、
ライブとしての完成度に、まず驚く。
「レコード」と同じ声質で、何曲も、何曲も。
そして、
私は全曲歌える!
私の「心の歌」は、レターメンだった・・・と、改めて確認。
彼らは、自分の持ち歌というものは持たない。
大ヒットした「涙のくちづけ」や「ミスター・ロンリー」も、カバーだ。
「Hurt so bad」「Put your head on my shoulder」「Up up and away」
ジョン・レノンの「Love」とか、映画音楽「More」「愛の慕情」など。
ミュージカル「ラ・マンチャの男」から「見果てぬ夢」も、
私はレターメンの歌で初めて聴いている。
また、彼らのオハコは「メドレー」もしくは「Mix」
サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」と
キャロル・キングの「You’ve got a friends」を一緒に歌う。
これがいいんだ。
音楽的にも、歌詞的にも、2つの歌が合わさってレターメンの歌になる。
他にも、いろいろ。
彼らはメンバーを少しずつ変えながら、
今でも歌っている。(公式サイトはこちら。英語です)
35年前はもっとも若かった私の大好きなトニー・ブタラは、
今や最年長。
数年前、ものまねの番組の「ご本人登場」で出てきた時は、
びっくりした~。
誰にとっても、
初めてのコンサートというのは思い出深いものでしょう。
もう
知っている人も少なくなったし、流行らないし、と思っていましたが、
やっぱり、レターメンは最高です!
レターメン / レターメン
*タイムスリップ的なお話をひとつ。
「ライブ・イン・ジャパン」のレコードジャケットのライナーノートに
「今回彼らが秘密兵器として持ってきた機械」についての説明があります。
―弦楽器から管楽器まであらゆる種類の楽器の音を出せる鍵盤楽器(オルガンのようなもので、
中にテープが入っており、そのテープにいろいろな楽器の音が録音されていて、
鍵盤を弾くと弦の音などがでる仕掛けになっている―
・・・何のことか、わかります?・・・そう、シンセサイザー!
「シンセサイザー」という言葉は、文章のどこにも載っていませんでした。
書いてもシロウトにはわからん、と当時の専門家は思ったのでしょうね。
今じゃだ~れも驚きませんが、
オーケストラは舞台上にいないのに、弦楽器が響くという、
ちょっとびっくりのコンサートでもあったのです、ハイ。
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