羽生選手のフリー「オペラ座の怪人」は、素晴らしかった!
(ショートもよかったけど)
フィギュア選手は概ね、シーズン始めに新しいプログラムを披露し、
GPシリーズなどを転戦しながらブラッシュアップしていく。
最初はミスしたり音楽と合わなかったりしていたものが、
GPファイナルや全日本あたりでようやく完成、
「こういう世界観だったのね」と
改めてプログラムの魅力に気づかされることが多い。
羽生難しいプログラムを作りながらシーズン序盤は腰痛に苦しみ、
GPシリーズに備えて他の大会を欠場したにもかかわらず
中国大会のアクシデントに見舞われ、
強行出場したNHK杯では、
音楽をかけての練習が乏しさから精彩を欠いた。
辛くもGPファイナル出場権を獲得、
その後の2週間で驚異的な追い込みをかけ、
GPファイナルで、ついに音楽との完全シンクロに至る。
無良選手の「オペラ座」も良いプログラムだが、
あれだけ完璧に世界観を示されては、
羽生バージョンの勝ちである。
同じく高難度のプログラムで臨んだ町田は
やはり序盤未完成の「第九」を引きずったまま。
特にGPファイナルに来て調子を落とし、
今シーズンはいまだ観客に「極北」を披露できていない。
彼が「偉大なプログラム」と自ら称するフリー。
ショートが完璧に近いだけに、全日本に期待したい。
町田はこれまでも2年続けて同じくプログラムを滑ったこともある。
今年無理でもいつかは「完成形」を見たいと思う。
それにしても、ジュニアも日本が1-2フィニッシュ。
ショーマくんもまだ16なのに色気あるー。
当分日本がフィギュア界で大暴れしそう!
だからこそ、
敢えて言いたいことがある。
ここまで鮮やかに羽生がGPファイナルを2連覇したことで、
「終わり良ければすべて良し」になってるけど、
私は今も中国大会での滑走には疑問を持つ。
せめて滑走順を変えるなどの配慮が必要だ。
羽生の事故をきっかけに
あの時整っていなかった医療体制、緊急ルールなどが
しっかりすることを切に望む。
本人は滑りたいに決まってる。
若者は自分の人生の長さも限りも実感できない。
だからこそ、
目の前の優勝や連覇に
大人が、指導者が、惑わされてはならないのだ。
来シーズンの羽生が見られなかったら
一体どうする気だったのかと
敢えて一言言っておきたい。
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