北京オリンピックまであと29日!
・・・ということからでしょうか。
NHK・BSハイビジョンで「フロンティア・万里の長城の秘密」の再放送がありました。
数年前に、北京に行った際、万里の長城に登りましたが、
あれは実物に上に立つと、そのスケールの大きさに震えます。
「長城」っていったって、ただの「壁」だと思っていたら、それは大きな間違い。
あれは「城」。「城壁」でなくて、「城砦」なんです。
その「壁」の幅がすごい。
一定の間隔にある武器庫兼見張り台がすごい。
「壁」がある場所がすごい。
とにかく、山の尾根に沿ってあるもんですから。
帰りの空港で、思わず「万里の長城」パンフレットを買いました。
そしたら、
社会で習った「匈奴」の侵入を防ぐためには、北の方だけかと思いきや・・・。
「長城」って、海のそばにもあるじゃないですか!
人工衛星からでも見えるという万里の長城、タダモノではありません。
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この万里の長城は、秦の始皇帝の時代から、少しずつ作られてきたのですが、
れんがでガッチリ造られたのは、明の時代。
この「長城」を考案し、実際に建設に携わり、そこで北方の守りにもついた
戚継光(せき・けいこう)という武人の半生を中心にして、
今回の「フロンティア」は作られています。
再現ドラマっぽいところと、
イギリス人の考古学者や歴史学者のコメントで進む番組ですが、
この戚将軍が、ものすごーくカッコイイ!
三谷幸喜の舞台とかによく出てくる、今井朋彦さん似の俳優さんがやってました。
この今井さんの下で、農民なのに兵に駆り出され、
いつしか戚将軍の片腕になっていく男は、
世界のナベアツ似。
こっちも男前です。
気がついたら、2時間ぶっ通しで見てました。
これから北京オリンピックに行く予定のある人は、
とにかく万里の長城は自分で歩いてみましょう。
北京から観光でよく行くところは「八達嶺長城」。
私もここへいきましたが、
パンフレットを見ていて一番行きたいなー、と思ったのは「司馬台長城」。
「老龍頭」が海に突き出る「山海関」も魅力的。
上を歩けるところと歩けないところがあるんですが、
パンフを見ていると、ぜーんぶ歩きたくなってしまいます。
整備されているところでもかなりの急勾配だったので、
無理とは思いますが、思うだけなら自由だもんね!
とにかく、万里の長城は、すごいです。
長城を作った当時、
明の年間収入の4分の3のカネをつぎこんだ、とか、
10年間にかかった費用は、10年分の収入の2倍だった、とか、
そういうのもすごいし、
最初の1年で烽台70戸作ると宣言した、ということは、365日だから、5日で1戸だ、とか、
最後の方は、ホントにそのくらいで作っちゃったっていうのも驚異的。
戚将軍は15年で1200整備したけど、計画では3000だったっていうのも気が遠くなる。
途中で「カネは出せない!」と打ち切られたのも、
わかるような気がします、ハイ。
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