昨日から、「刺客請負人」が始まりました。
主役は村上弘明。
勤勉実直、主君に仕えることこそ武士の喜び、と忠誠を堅く誓ったその主君に、
なんと「妻を奥へ」召し上げられる。
「私が拒んだら、親戚一族どうなることか」と、意を決して登城した妻は、
数日後「乱心した」と死体で返される。
あげく、自分も謀反人扱い。
「もう誰にも仕えはしない」と、浪人ものとなって
日々の口過ぎを口入屋から請負いながら生きている。
・・・どっかで見たような、聞いたような・・・。
まず、「主君に妻を・・・」というのは、加藤剛が主演の舞台「上意討ち」にちょっと似ている。
(あれは、主君の側室を嫁にさせられ、その後再び召し上げられるという順だけど)
次に、若村麻由美が頭で髪結いの西村雅彦がその手下という悪者集団というのが、
山田五十鈴が頭領だった時の「必殺○○人」に似てる。
それより何より、
「藩を出奔した武士が素浪人で口入屋に出入り」
これって、NHKの金曜時代劇、金子成人脚本の「腕におぼえあり」の設定に似てないか?
主役が同じ村上弘明で、私は初回シリーズも続編も、毎週楽しみにして見ていたのだ。
・・・と思いつつ最後まで見たら、
やっぱり。脚本、金子成人でしたー。
原作は森村誠一で「刺客請負人」ってちゃんとあるんだけど。
金子―村上ラインは、独特の雰囲気を醸し出す。
まだまだ村上演じる男のキャラクターがおとなしすぎるきらいはあるが、
これから対立を深めそうな若村麻由美の頭領ぶりがものすごい切れようで、
次回からの展開に期待が持てそう。
金子成人の脚本は、脇役キャラの立て方がしっかりしているので、
回が進むほどに話のたて糸が見えてきて、奥深くなっていくのだ。
夕べは初回拡大版で二時間だけど、来週からは一時間枠とのこと。
そして!
7月19日から始まったNHKの木曜時代劇「陽炎の辻 居眠り磐音 江戸双紙」は、
主役が山本耕史なのだ!
予告篇を見るだけでもあの涼しい切れ長の目にやられそう。
(昨日はバレエに行っちゃったので、未見)
今、世の中は時代劇はブーム?
本家のNHKか、
元祖の金子脚本か、
軍配はどっちにあがるのでしょうか。
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