Chage & Askaの主題歌「Yah! Yah! Yah!」の方がダンゼン有名ですが、
医療界の腐敗と医師の誠意を描いた、劇作家三谷幸喜の初テレビ脚本ドラマです(1993)。
視聴率があまりとれず、意気込んでテレビ界に乗り込んできた三谷は落ち込んだといいます。
初のテレビ現場の参加で、
自分の脚本がどんどん変えられていってしまうという状況に
彼はついていけなかったとも。
(そのあたりが、「ラヂオの時間」に反映されたらしいのです)
「シチュエーション・コメディがおはこなのに、
完全に笑いのないシリアスな作りにこだわったのがまずかった」と、
さらに三谷を追い込む当時の評判!
でも、私はこのドラマが大好きで、再放送も毎回のように見ています。
見ごたえある、いいドラマです。
意味ありげな笑いを浮かべる外科部長の鹿賀丈史、
「カネで患者を選ぶ」とウワサの絶えないカリスマ外科医に織田裕二、
患者を助けることが医師のすべてと信じる真面目な内科医に石黒賢。
名作「白い巨塔」を意識した設定です。
話が動き出すのは後半。
善=石黒、悪=織田という図式がドラマティックに変化していきます。
善とは何か、悪とは何か、人間の奥底を描き出そうとする三谷の真骨頂です。
もちろん西村雅彦も、
いつもながら、情けないけど重要な役で出ています。
*2006年9月21日のMixi日記をもとに、書きました。
「振り返れば奴がいる」のDVDが出ていますが、
超高値です。ビックリ! おカネのない人、再放送を待ちましょう。
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