洗った髪を乾かしながら、ネイル。
何気なくつけたテレビでやっていた「ブラタモリ」。
NHKの番組をタモリがもつということは
風のウワサで知っていたけれど、
見るのは初めて。
偶然私が見たものは、昨年暮れに放送した
「パイロット版」つまり、先行トライアル番組の再放送で、
本放送は、来月10月1日(木)からなのだそうです。
古地図をたよりに歩くこの企画、今回は「原宿」です。
明治神宮は、最初「森」ではなかったっていう
導入の部分でものすごく惹かれ、
神宮内の「南池(なんち)」から湧き出ている水(清正井)
の流れをたどって
今は暗渠(あんきょ)になっている川をたどる散歩に「同行」。
竹下通りからブラームスの小径、そしてキャットストリートへ、
川は道なり、道は川なり。
私の実家の近くの川も、
今は「遊歩道」になっているので、
東京の川が暗渠になること自体は別に驚きもしないが、
渋谷川という、けっこう大きな川が
東京オリンピックのための都市整備の一環として、
水洗トイレ普及のため、
「川ごと下水道にされてしまった」というのは、
かなりショックな話だった。
そういえばちょっと前に、
JR王子駅校内から隣接の石神井川に、
トイレの汚水が40年間浄化処理されないまま文字通り垂れ流しだった
という事実がセンセーショナルに報道されていましたね。
あの場合、何度かその事実に気づきながら改修されなかったっていうことが
問題視されていたわけだけど、
根本では「川に流せば水洗トイレ」っていう考え方が、
40年前は当たり前だったってことが、これでよーくわかりました。
100年後、大きな森に育つように計画され作られた神宮の森は、
都会の中に守られてもうすぐ100年。
南池からは今日も清らかな水が湧き出ているけれど、
その水は、お日様に照らされることもなく、
渋谷川にフタをして急ごしらえの下水道に直行っていうのは、
なんだか寂しさを通り越して、
理不尽な感じさえする。
東京オリンピックによって店が小さくなってしまった
青山通りの本屋さんの話も出てきた。
私たちに、夢をいっぱいくれたオリンピック開催だったけど、
たくさんのものを犠牲にして成功したんだなー、って
改めて思いました。
それにしても、
タモさんと散歩、私一緒にしてみたい。
歴史好き、古地図好きで、
話、あいそうなんだもん。
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