7月27日の衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」の
参考人として、複数の学者が呼ばれました。
そのうち、東大アイソトープ総合センター長児玉龍雄先生の発言は、
見る人聞く人の心を打ち、
その日のうちにネット中で評判がかけめぐりました。
画像はyoutubeなどにアップされ、
その後の3日間で、20万回はアクセスがあったといい、
書きおこしの文章も、たくさんのブログに掲載されました。
youtubeの画像は次々と削除されましたが、
転載に次ぐ転載が行われ、今もあちこちで見られます。
そしてとうとう今朝、
テレ朝の朝の番組「モーニングバード」でも取り上げられたそうです。
また、
これは国会中継ですので、
もしすべてのyoutube動画が削除されても
公式のサイトでは今でも他の人たちの発言や他の委員会の模様と同じく、
きちんとアーカイブされています。
法律で守られるということのありがたさは、こういうところにありますね。
ここをクリックした後、
2011年の7月27日~7月27日、厚生労働委員会、児玉龍雄の発言、と
必要な欄に入力していくとすぐに見られます。
また、
こちらのHPでも見られル可能性が高いです。
私は、
この児玉発言を知ったのが出先だったこともあり、
まずは画像でなく、書き起こしから読みました。
大人より子どものほうが、放射能に対して影響が大きい、ということについて、
今まで私は、
一度傷ついた細胞が成長のために細胞分裂すれば、
新しい細胞も同じく傷ついたように形成されるからだろうと思っていました。
児玉先生はそれだけでなく、
「細胞は二重らせんになっているときは安定している。
これが細胞分裂するとき二重でなくなる。1本になる。このときが危ない」
つまり、細胞分裂するその無防備な時間帯を、胎児や子どもは多く持つ、
ということを
非常にわかりやすくおしえてくれました。
ほかにも、
日本には除染に使える技術を持つ企業がたくさんあって、
それらをなぜ結集していち早く除染センターをつくらないのか、
今の日本の技術力ならできることがたくさんあるということも知りました。
また、
内部被曝についても
個人で違うこと、臓器によってたまるところが違うこと、など、
非常に細かく、しかし分かりやすく話してくださいました。
文字起こしを読むことは、
今私たちが置かれている状況を客観的に確実に理解するために、
とても大切です。
しかし、
その後動画を見て、私は本当に涙が止まらなかった。
多くの人が「泣いた」という意味がよくわかった。
児玉先生が、心底怒りに震えているのです。
感情に流されず、限りある時間でできるだけ多くのことを伝えようと
時間を気にしながら早口でしゃべりつつも、
彼を動かしている「子どもを守らなければ」という気概が、
ひしひしと伝わってきます。
一刻の猶予もないということが、肌で感じられます。
ぜひ、
この映像を見てください。16分間です。
(公式サイトはこちら。7月27日厚生労働委員会、児玉龍雄発言です)
長いかな、と思って見始めましたが、あっという間でした。
もし話していることがわかりにくければ、
その後、文字起こしも読んでください。
人の心を動かす魂に触れるというのは、こういうことだ、と思います。
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