国がものすごい勢いで「流言飛語」を規制しています。
多くの情報の中から本当のことを探す力を
私たちは習得しなければならないというのに、
「いえいえ、私たちがイケナイものは全部削ってあげますから。
だって混乱するでしょ?
大体、どれがいいか悪いかわからないでしょ。
正しいものだけ、あげますからね。
老婆心、老婆心」といって、
大きい石も、小さい石も、とがった石も、崩れそうな石も、
私たちを導いてくれる石も、何かを気づかせてくれる石も、
先に取り除いてくれようとしています。
「だから、協力してね。いいことだから」
といって、インターネットなどの電気通信関係会社にも
「言論の自由に配慮しながら」の協力を要請しています。
私たちは
「ああ、よかった。これで世の中に出回っているものはぜーんぶ正しいって
そう思っていいのね」と安心できる、というのでしょうか。
そんでもって。
この動画、
ギター1本で歌手が歌う、ただの歌なんですけど、
あるサイトではアップされて今はすでに消されているとのことです。
それって協力したせいでしょうか。
とか、疑ってしまうわけですよ。
「ある」ものは確認できる。
でも、「ない」ものは確認できない。
確認できないって、「私の判断」を封じ込められたっていうことでしょ。
世の中には「表現の自由」もあるけれど
たしか「内心の自由」っていうのもありましたよね。
「内心の自由」っていうのは、「外に出したとたんに内心じゃなくなる」らしいけど、
なにかを消されてしまったら
「ふうん、これいいな」と思うことも「ええ? これいやだな」と思うことも、
つまり
「内心の自由」さえも奪われたってことでしょうか。
もう一度、いいます。
私たちは、たくさんの情報の中から、何が重要か、何が真実か、
見極める力を持たなければならない。
すべて正解ではないかもしれない。
たまにはだまされるかもしれない。
それでも、
多くのものがあるほうが、少ないよりははるかによい。
世の中には、様々な意見がある。
世の中には、自分と違う意見がある。
世の中には、自分と同じことを思っている人がいる。
それを知るだけで、人は賢くなれるし、力ももらえる。
私の大好きな言葉
「私はあなたの意見に反対だ。
しかし、私はあなたが意見を表明する権利を命をかけて守る」
ヴォルテール(と言われている名言)
齋藤さん、ありがとう。
*「内心の自由」については、
永井愛さんの戯曲「歌わせたい男たち」がおススメです。
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流言飛語と言論の自由と、内心の自由
- 東日本大震災後の日本
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