今日の夕方、京葉線に乗っていると、
隣りに立っている人が本を読んでいた。
何げなく表紙を見ると、
ギョギョッ
「フリーランス・ライターになる方法」。
あのー、あたし、フリーランス・ライターなんですけど…。
って心の中で呟いた。
この本はルポ・ライターの吉岡忍さんが著者。
ライターの中でもいわゆる雑誌記者に焦点を合わせているみたいです。
私は今日、初めてこの本のことを知りました。
ライターになる前に、この本に出会っていたら、どうだったかなー。
ライターになるの、早くなってたか遅くなったか、
それとも、あきらめていたか……。
いや、出会わなかったのにはそれだけの理由がある。
あの頃は、小説とかシナリオとかを書きたいと思っていたから。
雑誌記者には興味がなかったなー。
その証拠に、私の本棚に今でもあるのが小説家・ライターになれる人、なれない人
「あなたが書けない本当の理由」というサブタイトルに吸い寄せられて買った。
ほかに、「それでも作家になりたい人のためのブックガイド」とその続編
「本気で作家になりたければ漱石に学べ!」もある。
この二冊にはまた新たな続編「新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド」が出ている。
どの本も、「藁をもつかむ」気持ちで買った。
自分に足りないのは一体何なのかを知りたくて。
1年に1本書くか書かないかの生活しかできない自分。
結局私はものかきになんかなれないんじゃないか?
悩んではいたが、行動できなかった頃。
どこかに答えが書いてないか、
自分を導いてくれる言葉が出ているんじゃないか…。
答えは出なかった。
それに、隅から隅まで読んだわけじゃない。
途中でリタイアしちゃったり、かいつまんで読んだ章もある。
「打たれた」ようにタマシイ揺さぶられた格言は、なかった。
でも、
「本をさがした」「見つけた」「選んだ」「買った」「読んだ」
その行動の一つひとつが、
今の私を作っているんだと思う。
そして、今はライターだ。
フィクション系はあきらめたけど、
下手ながらも物語を書こうとしていたことは、決してムダじゃなく、
今、原稿を書く時の起承転結や書き出し、セリフ(人の言葉)を入れたインタビュー記事などに
非常に役立っている。
どうしてライターになれたのかと考えると、
やっぱり「どうしてもなりたい」と思い続けたからのような気がする。
とにかくやり始めたから、ライターになれた。
ライタースクールの校長に
「名刺に『ライター』って書いたら、ライターなのよっ」と言われたことを、思い出す。
「自称ライター」から、少しは成長したかな?
「フリーランス・ライターになる方法」
今は、読んでみたいと思う。
こういう本って、なる前よりなった後の方が
書いてることの意味がわかるんだよね。
楽天じゃ品切れだったので、ちょっと探してみようかな。
でも
「たしかに稼ぎは少ないが、自分の文章が掲載されたときの喜びは…」
という紹介文読んじゃうと、
やっぱ稼ぎは悪いのねー、と
そこだけに目がいってしいまうのでした。
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