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電車に乗って、座ったとたん、
「はぁ～……」と、思いっきり人に聞こえるため息をついてしまった。
その電車を降りて、目的地について、
エレベーターを上ろうとしたそのとき、
「はぁ～……」
まただ。おっきなため息。
自分が人に聞こえるようなため息をついていると知ったのは、
10年くらい前のことだったろうか。
家で夫に
「そんなにため息ばかりつくなよ」とたしなめられた。
自分では、ため息をついていることすら気づかなかったので、
ものすごく面くらったことを覚えている。
そのときはまず、
自分のため息が周りの人を不快にしている、という事実に
本当にうちのめされてしまった。
気をつけよう、とは思ったが、
気をつけようがない。
わざとため息ついてるんじゃないんだから。
そっか。わざとため息ついてると思われたんだな？
人に聞こえるようにため息ついて、同情買おうとしている、とか。
そう思ったら、
今度はハラが立ってきた。
オナラとおんなじで自然現象じゃないか！
出るときゃ出るんだ！
人生のなかでも相当インパクトのあった出来事だったか、
今でも時々このときのことを思い出す。
そして、
時間が経って改めて思ったことは……。
あのときは、かなりまいっていたんだな。
ということである。
自分でも知らないうちに、
大きなため息を何度もしていたなんて、
苦しかったり、辛かったり、体がきつかったりしていたに違いない。
そのことにすら気づかず、
「ため息ついてゴメン」なんて謝っていた自分が
とってもいじらい。
ため息って、ほぼ二酸化炭素でしょ。
体のなかに、二酸化炭素が充満していて、
出さないと体が動かなかったんだよね。
呼吸とは、吐いて吸うこと。
まず息を吐かないと、新鮮な酸素は吸えない。
あくびもそうだと聞くけれど、
ため息だって、
切羽詰まった体が緊急避難的に行う深呼吸じゃん！
あー、
10年前の私、
よくぞ有音ため息ついた！
のみこんでいたら、どツボにはまっていたかもしれない。
みなさん、
体の発する「気づかないうちに」の行動は、
何かのサインですよ。
自分をいたわりましょう！
翻って今日のため息。
この有音ため息二連発を、どう考えるか？
ちょっと疲れ気味です～。
やらなきゃならないことたくさんあるし。
やりたいこともたくさんあるし。
オリンピックも見たいし。
チケットはどんどんとっちゃうし。
義理はこれ以上欠きたくないし。
ちょっと余裕がありません。
やるべきこと、やりたいことがどんどん先送りされて、
にっちもさっちもいかなくなりそうな予感が、
私の肺を押しつぶしているのかもしれません。
それに、
パソコンを持ち歩くようになって持ち物がさらに重くなり、
最近肩が凝るようになったんですよね。
これも疲労の大きな原因かな～。
とにかく。
自分までビックリさせるような大きなため息のおかげで、
少し立ち止まることができました。
みなさん、
大きなため息、ついてみませんか？