麻生さんが、くれるそうです。
平均的な四人家族で6万円くらい、ということですが、
まず四人家族が平均的かっていうところから、
どーなんだろう?
スーパーじゃ、魚の切り身も3切れパックが多いし。
減税じゃなくて現金あるいはクーポン券支給方式にしたのは、
税金を払っていない、つまり所得が課税水準に達していない世帯にも
恩恵があるように、ということらしい。
じゃあ、今、うちに6万円降ってきたら、何に使うか??
うちの場合、
子どもの定期代とかに充当だな。
大学に入れたとき、学費の計算はしたけど、定期代のことは失念。
片道2時間だけあって、けっこうな額になるんです、これ。
「定期を買う」はたしかに「消費」だけど、
予定の消費だから、「拡大」にはならないね。
しかし、
こういう「一律給付」って、
単なるご機嫌とり(票集めとも言う)っていう気がしてならない。
「ばらまき」とはよく言ったもので、
2兆円があっというまに雲散霧消しちゃうっていう印象が拭えません。
「いいんですよ、それで。使ってもらって消費拡大、経済効果ですから」
・・・ということらしいんですけどね。
年金額が月にならせば3万円くらいの人に6万円くるのと、
年収何千万という人に6万円くるのと、
全然意味が違うし、影響も効果もちがうんじゃないかしらん。
年収3千万の人には今回はパスしてもらって、
その人の分、低所得の人にまわしたり、できないのかしら。
もちろん、去年の年収が高くたって、
今倒産しそうで困っている人もいるのは重々承知。
のどから手が出るくらいほしいかもしれない。
でも…。
年金しか収入がない人で、
今年後期高齢者医療の問題でその年金からごっそり引かれちゃった人なんか、
本当に大変だと思うんだよね。
私の知り合いで、
自分は体が悪く、働いたり休んだり。
安定的な収入は、お母さんの年金だけで二人暮らししています。
「仕事でFAXないの?と聞かれても、うちは入れられないの。
機械は貸してくれるって言われたけど、
母が、紙がもったいないっていうから無理。
電話だって、1時間しゃべってたら後ろで切れってうるさいし」
お母さんは、転んでケガしても病院に行かないそうです。
友人がいろいろ病気を持って医療費が日常的にかかるので、
それ以外のことでは病院にはかからないと決めているらしいのです。
もう高齢なので、
「転んだ」がその後の生活を大きく左右するほどの影響を与えることもあるかも。
最初にちょっとお医者さんに診てもらうことで
生活のQOLを低下させずに済むことって多いと聞いたばかりなので、
とっても切なく思いました。
「6万円で消費の拡大を」っていうけど、
消費の拡大より、社会保険の充実を優先してほしいなー。
何があっても安心、と思えれば、
「いざというとき」に備えて財布のヒモをかたくしなくてもいいのに。
それに、
「重複なく、漏れなく、必ず1人1人にまんべんなく同じ額が行くようにする」には
非常に煩雑な事務処理が必要なんだそうです。
それは、以前の「地域振興券」のとき、にがーい体験があるらしく、
他の業務がストップしちゃうくらい、大変らしいです。
そのために、役所の人が土日も出て超過勤務して…というのも、どうなんでしょ?
2兆円も使うって聞くと、
もっと未来に効果的な使い方ないかなーって思ってしまいます。
国の規模で言ったら、2兆円じゃ何もできない、のかもしれませんが。
それでも他のお金とその2兆円と一緒にして、
もっと構造的な財政再建に使ってもらいたい、と思いました。
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