この前見たときから、もう5年は経っているのですね。
久々に見た「Swan Lake」。
やっぱりすごい。
マシュー・ボーン振付、AMP(アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ)の
「Swan Lake」は、バレエの王道「白鳥の湖」を
現代のイギリス王室の王子と「白鳥」との出会いになぞらえ、
その「白鳥」を男性が踊るという舞台。
チャイコフスキーの音楽をそのまま使い、活かしているのが
この作品の素晴らしいところ。
以前と少し振り付けが違っている感じがして、
最初はちょっとなじめなかったのですが、
圧巻は白鳥の群舞。
2幕と4幕は文句なしに迫り来るものがありました。
特に4幕、
王子の枕元に白鳥たちが集まってくるところは、
ヒッチコックの「鳥」をほうふつとさせる不気味さ。
いつも思うことだけれど、
チャイコフスキーの音楽にぴったりです。
そしてクライマックスは、
白鳥の王子への愛がはっきり描かれていて、
これほど胸がつまる思いになったこと、あったかな~。
スワンとストレンジャーをやったリチャード・ウィンザー、よかったです。
王子役のドミニク・ノースは、やや線が細かった。
だから、王子の物語というよりはswanの物語に感じられたのかも。
スコット・アンブラーも執事役で健在。
彼の身のこなしは独特。好きです。
女王役のシャーロット・ブルームは、
「女」というより不器用な「母」の部分がうまく表現されていて、
とてもせつなかった。
ほかの女性陣はみな美しかったけど、
白鳥たちに負けてたと思います。
やっぱり、
これは男性の物語なのかも。
今回、それを強く感じました。
一度も見てない人は、一度は見るべき。6/27まで東京・青山劇場にて。
「白鳥の湖」を知っている人は、より楽しめます。
AMPの「Swan Lake」のあらすじその他については、
以前書いた初演版DVDのレビューをご参照ください。
また、
5年前の来日公演のうち、首藤康之主演の舞台レビューはこちら。
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