言葉にするのがもどかしいほど、
美しい舞台だった。
あとからきちんとしたレビューを書こうと
何度もトライしてはみたものの、
途中で筆が止まる。
何度やっても、止まる。
そこで、
この舞台を目の当たりにした4月24日の夜に、mixiに書いた感想を
ほぼそのままここに転載することにした。
私がもっともいいたいことは、
ここに全部書いてある。
どんな話だとか、そういうことはまったく関係ない。
ただただ、目がうれしい。
心が躍る。
人間って、なんてステキなものをつくることができるんだろう。
もーーーーーーー
玉三郎と仁左衛門の「廓文章」最高でした~!
仁左衛門はさすが関西の人っていうか、
いいとこのボンボンの遊び人の二枚目半の、っていう
立ち姿の決まりようと、笑いのツボと、
楽しませてもらいました。
(比較してよいものかはばかられますが、なだぎ武っぽい感じも)
玉三郎はねー、
うつくしい、の一言でありんすよ。
最近は彼の世話物とか、年増の役をよく見ていたせいもあって
演技の充実はすごいものの
「絶世の美女」ともてはやされた一時期と見栄えは違うかな、
と感じることがあったんです。
でもちがう。
玉三郎は美しい。光り輝いていて、
ああ、廓(くるわ)一の、誰もが一度はお座敷に呼びたいという
夕霧そのもの!
彼女が羽織る打ち掛けが、また豪華絢爛。
後姿で両手を広げ、打ち掛け全体をしっかり披露してくれて、
どこまでも「美を味わう」っていう感じです。
4階も、この幕は立ち見が出てました。
ラスト、仁左衛門と玉三郎のツーショットが決まると、
万来の拍手!
「ご両人!」っていう掛け声がかかって、
そうか、「よ、ご両人」って、ここから来てるんだなー、と。
千両役者っていう文字が自然と頭に浮かびました。
聞くところによれば、
ご贔屓筋のたっての要望により実現した配役とか。
ほーんと、
スターってこういうものねー。
幸せを体いっぱいに浴びました。
演劇の神様、ありがとう!
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