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御名残四月大歌舞伎初日(第三部)

とうとう、あと29日だそうです。
今日は強風吹き荒れて、もし第一部のチケット持っていたら、
間に合わなかったところ。
第三部だったので、よかったです。
「実録先代萩」では浅岡役の芝翫がさすがの含蓄ある演技。
「助六」は、團十郎の助六が、若い!
元気で、コミカルで、それでいて貫禄があって。
気持ちのいいほど切れのある、すばらしい演技でした。
また、隈取がよく似合うこと。
この團十郎助六に、菊五郎だの勘三郎だの仁左衛門だの、と
名優たちがからんできます。なんとぜいたく!
落ち着き払った菊五郎の手馴れた風情、
先月の菅原道真とはうってかわってべらんめえの小ヤクザの仁左衛門も、
ほんとに関西人?っていうくらい、江戸っ子だし。
そしてなんと言っても勘三郎。
この人、やっぱり場を持っていっちゃう魔力を持ってる。
これだけ團十郎の助六がいいのに、
あまりに的を得たアドリブと、次々と繰り出す創意工夫に、
もう会場はやんやの拍手と笑いに包まれる。
芸人?
ほんと、違う次元の役者だわ。
もちろん、おいらん衆もステキ。
揚巻の玉三郎、白玉の福助。
気風がよく、助六一途の玉三郎もいいけど、
いつもより抑制の効いた福助の白玉は、
妖艶ななかにも女郎のはかなさがのぞいて、よかった。
それにしても、
玉三郎の内掛けはどれもものすごく豪華。
3階だったので、助六の花道での所作はほとんど見られなかったけど、
それでも満足のひとときでした。
第三部は18:20~21:45の予定でしたが、
終わったらもう10時でした。
まだまだ、千秋楽、あきらめてません!
チケット、降ってこい!
*NHKのカメラマンが機材を持っていました。放映されるのか?
*山川静夫さんがいらしてました。
*富司純子さんとすれ違いました。今日は初日だったので、
 和服のきれいなお姉さまが多かったです。役者さんの奥様方でしょうね。
*今日の大向こうは、もう力入ってましたね~。
 大合唱、っていうときもありました。
 見得とのタイミングがバッチリ合っていると、気持ちのいいものです。

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