スポーツ報知の記事です。
とにかく、深刻な事態に陥らず、本当によかったと思います。
事故翌日の「トクだね!」を観ていたら、
幸四郎さんは事故のあった日パニックに陥って
(染五郎搬送先の)病院に行くことを頑なに拒んだとのことでした。
口と鼻から出血して倒れている息子を目の当たりにし、
本当に辛かったことでしょう。
私も頭を打つ事故に遭ったことがあるのですが、
そのときも「血の海」でした。
その場に居合わせた人はショックでしょうが、
病院で言われたのは「血が出るのはいいことなのよ」。
血が出ないと内出血で脳が圧迫され、後遺症につながる確率が高くなるとか。
きっと染五郎さんも、そういうこともあって脳波に異常がないんですね。
大きな事故で右手首骨折だけで済んだのは、
本当に不幸中の幸いだったといえましょう。
このところ、非常に忙しかったといいます。
事故直前の舞台映像を見ていても、表情に余裕がない感じが見て取れました。
九月の新橋演舞場「寺子屋」で、大役・松王丸を任されていたのですが
源蔵にまわって染五郎を支えるはずだった座頭・吉右衛門がこの役を務め、
源蔵の代役は梅玉が買って出ることに。
一番残念に思っているのはもちろん当の染五郎でしょうが、
チケットを買って楽しみにしていたたくさんのお客さんのことを考えると、
役者は本当に体が資本、
特に歌舞伎俳優は休演日なしの1日2回公演を25日間ぶっつづけという過酷さ、
その上に個人での発表会やテレビの仕事もこなし新作も考えていたわけです。
自分の代わりはいない、という仕事をしている人間は、
意識して「休み」をとらないといけませんね。
とにかく、
今はゆっくりと休んでほしい。
体調万全、笑顔でカムバックする日を、心待ちにしています。
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