盛りだくさん過ぎの8月。
どれも見逃せない、アツい夏でした。
【歌舞伎】
八月納涼歌舞伎(第一部)「恐怖時代/龍虎」@歌舞伎座
八月納涼歌舞伎(第二部)「輝虎配膳/たぬき」@歌舞伎座
八月納涼歌舞伎(第三部)「勢獅子/怪談・乳房榎」@歌舞伎座
ABKAI2014「SOU~創~/義経千本桜」@新橋演舞場
渋谷金王丸伝説「カブキ国への誘い」@渋谷区文化総合センター大和田さくらホール
【文楽】
「本朝二十四孝」より「謙信館の段」@市立大阪大学
(上方文化講座3日連続講義の一環)
【ダンス】
「睡眠‐Sleep‐」@東京芸術劇場プレイハウス
被災者を励ますバレエ公演4よこはま@都筑公会堂
東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ@NHKホール
【ミュージカル・音楽劇】
「Lost Memory Theatre」@KAAT神奈川芸術劇場
「ミス・サイゴン」(笹本/原田/筧/岡/泉見)@帝国劇場
「炎立つ」@シアターコクーン
歌舞伎5、文楽1、ダンス3、ミュージカルなど3で、合計12でした。
今月のMVPは、東京バレエ団創立50周年祝祭ガラに出演したシルヴィ・ギエムに。
圧巻の「ボレロ」でした。
腹筋が割れるというのは知っていましたが、足裏筋も割れるんだ、という驚き。
音楽と一体になった完璧な動き。
曲が進むにつれ、ギエムが神に見えてくる。
ドラクロアの、革命の女神のように、私たちを導いてくれるように。
女性としての誇りと自信が、穏やかで輝かしい微笑みとなって彼女の顔に浮かぶ。
マニュエル・ルグリと吉岡美佳の「オネーギン」も素晴らしかった。
短いパ・ドゥ・ドゥの中に、凝縮された男女の情念がはじける。
緩急の妙。
この2組は、完全に音楽を支配し、自らの身体から音楽を紡ぎ出していました。
最優秀作品賞には、「カブキ王国の誘い」を。
市川染五郎がガチャピン・ムックとともに繰り広げる冒険物語。
様々な歌舞伎の有名作品や、しどころ満載!
決して「お子ちゃま向け」にグレードを下げず、最高の芸をそのまま提供。
説明は一切なしで、めくるめく歌舞伎のフシギ世界に誘っていきます。
最後は座席で一緒に盆ダンスも。
歌舞伎を浴びて、自分で体験して、大向こうも掛けて、楽しすぎる舞台でした。
子どもたち、一切飽きず。素晴らしい!
新人賞は坂東巳之助に。
「龍虎」「勢獅子」とも、顔が見えずとも「あの足だれ?」と客席がざわめく。
お父様、お母様の血を受け継いた才能が、日々の精進によって開花してきました!
これからの巳之助から眼が離せません!
最優秀劇場賞はKAATに。
神奈川芸術劇場、だだっぴろいエントランス、狭いロビーと
これまでほんとにつまらない劇場だと思っていたんですが、
今回建て替えたわけでもないのに印象が全然違ったの。
エントランスの壁に映し出された映像の美しさ。
白井晃を新芸術監督に迎えたことが、何かをもたらしている!
「Lost Memory Theatre」も、舞台のしつらえが斬新!
舞台と客席の一体感。
これから何が起こるかわからない、わくわく感。
幕間に出演者の白井氏がずーっとロビーにいるの。
(演技として)
劇場が、劇的空間になっているKAATに注目。
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