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1月・カンゲキのまとめ

今月はお正月のため、歌舞伎は関東で4座7公演、関西で1座2公演、計5座9公演が催されました。販売即売り切れ状態だった成田屋さんの新橋演舞場のチケットも、かろうじてゲットでき、全公演踏破いたしました。ということで、
歌舞伎9、文楽2、演劇1、バレエ1、ミュージカル2、コンサート1で16
映画1、試写1でした。
【歌舞伎】
壽初春大歌舞伎昼の部(舌出し三番叟/対面寿曽我/廓文章吉田屋/一條大蔵譚)(歌舞伎座)
壽初春大歌舞伎夜の部(絵本太功記/勢獅子/松竹梅湯島掛額)(歌舞伎座)
壽初春大歌舞伎昼の部(土屋主税/寿栄藤末廣/河庄)(松竹座)
壽初春大歌舞伎夜の部(金門五三桐)(松竹座)
新春浅草歌舞伎昼の部(戻駕色相肩/義賢最期/芋堀長者)(浅草公会堂)
新春浅草歌舞伎夜の部(寿曽我対面/番町皿屋敷/乗合船恵方萬歳)(浅草公会堂)
新春歌舞伎公演昼の部(鳥居前/番隨長兵衛/三升曲輪傘売)(新橋演舞場)
新春歌舞伎公演夜の部(鳴神/牡丹花十一代/俊寛/春興鏡獅子)(新橋演舞場)
新春歌舞伎公演(姫路城音菊礎石)(国立劇場大劇場)
【文楽】
新春文楽公演(二人禿/先代萩/壺阪霊験記)(大阪国立文楽劇場)
新春文楽公演(冥途の飛脚/阿古屋琴責)(大阪国立文楽劇場)
【演劇】
「罪と罰」(シアターコクーン)
【バレエ・ダンス】
「吉田都からのメッセージ」(文京シビックホール)
【ミュージカル】
宝塚雪組「ファントム」(望海/真彩)(東京宝塚劇場)
宝塚月組バウ公演「アンナ・カレーニナ」(ライブビューイング)
【コンサート】
「ヴォイス・オヴ・ウェストエンド」(オーチャードホール)
【映画】
「マスカレード・ホテル」
【試写】
「12月の未来図」
【最優秀作品賞】=宝塚月組バウ公演「アンナ・カレーニナ」
美弥るりかのヴィロンスキー、月代かなとのカレーニン、素晴らしかった。男役がメインの宝塚らしく、アンナが主役の話を、ヴィロンスキー目線で再構築、しかしアンナの置かれた状況もしっかり描かれ、プロダクションの力も感じた。
【最優秀主演男優賞】=「俊寛」の市川海老蔵
俊寛の性根がしっかりと浮かび上がる、よい俊寛、よい狂言に仕上がっていました。新橋演舞場のチケットは早々と完売し、それだけのものを見せてくれるのか、半信半疑でしたが、昼「番隨長兵衛」は当たり役とはいえ、夜の「俊寛」がこれまた素晴らしく、新境地を拓いたことを感じさせてくれました。折しもTV番組で「今まで自分が嫌いだったが、少し好きになれるようになった。(妻の)真央が生まれ変わらせてくれた」と言っているのを聞き、感慨もひとしお。自分が好きになるというのは、とてもよいこと。團十郎襲名も決まったので、大名跡に恥じぬ役者にぜひ成長してほしいと思います。
【最優秀主演女優賞】=「ファントム」の真彩希帆
最高に清らかなクリスティーヌでした。光降るがごとき天使の歌声、そして、ファントムへの思い。
ファントムの望海風斗ももちろんよかったけど、彼女のクリスティーヌの歌声は、宝塚の枠を越え、他のミュージカルの座組に行っても即通用すると思いました。
もう一人、最優秀主演女優賞=「中村児太郎
「鳴神」の雲絶間姫は、鳴神上人でなくてもとろけるフェロモン全開。最高にエロいハニートラップでした。所作だけでなく、セリフで様々な情景を想像させたところに成長を感じます。
「俊寛」では千鳥も演じ、これも手堅く、彼(女方だから女優じゃないけどこのジャンル)がいかに歌舞伎公演になくてならない存在になりつつあるかを実感しました。
【奨励賞】=「勢獅子」の中村鷹之資
獅子舞の足は誰?と話題になった彼の踊りに拍手!

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