いよいよ2015年もあと1カ月になってしまいました!
不思議の国のアリスよろしく、時計を持ったウサギさんの後姿を追うばかりの今日この頃。
とにもかくにも今月のカンゲキのまとめを!
(10月のカンゲキのまとめも近日中にアップします。)
11月は歌舞伎3、文楽2、女流義太夫1、演劇1、バレエ・ダンス2、ミュージカル1で舞台10本、映画は2本。
ものすごく忙しかったので、もっと観てるかと思ったらまあまあ。
映画は先月の東京国際映画祭の反動か、試写がゼロでした。(ガメラのショートフィルムを除く)
【歌舞伎・文楽など】
吉例顔見世大歌舞伎(昼の部)「実盛物語/若き日の信長/御所五郎蔵」@歌舞伎座
吉例顔見世大歌舞伎(夜の部)「江戸花成田面影/仙石屋敷/勧進帳/河内山」@歌舞伎座
通し狂言「心霊矢口渡」@国立劇場大劇場
KAAT竹本駒之助公演第5弾「鎌倉三代記~三浦別の段」@KAAT
錦秋文楽公演(第一部)「碁盤太平記/桜鍔恨鮫鞘/団子売」@国立大阪文楽劇場
錦秋文楽公演(第二部)「玉藻前曦袂」@国立大阪文楽劇場
【演劇】
現代能楽集8「道玄坂奇譚」@世田谷パブリックシアター
【バレエ・ダンス】
Kバレエ「白鳥の湖」@東京文化会館
「五月梨世First Live Vol.1」@ラドンナ
【ミュージカル・音楽劇】
The Convoy Show vol.30「1960」@銀河劇場
【映画】
(ライブビューイング)イングリッシュナショナルシアター「ハムレット」@日本橋TOHOシネマズ
シネマ歌舞伎「ヤマトタケル」@柏の葉MOVIX
「ラスト・ナイツ」@シネマメディアージュ
【試写】
ガメラ降臨(ショートフィルム)
今月のMVPは、
「源平布引滝〜実盛物語」で瀬尾十郎を演じた中村亀鶴に。
コッテコテの悪役で登場するも、小万がかつて捨てた我が娘と知るや、
肚を隠して敵の筋を通しつつ、孫のために一命を捨てる、その豪快さと優しさの塩梅が抜群。
その上「兵馬返り」という、座りながら宙返りして、まさに「もんどり売って」倒れて死ぬ形が素晴らしく
最初から最後まで存在感ありました!
最優秀作品は通し狂言「心霊矢口渡」に。
「由良兵庫館」は100年ぶりの再演とのことでしたが、非常に面白く観ました。
どこまでも肚を見せない吉右衛門の兵庫之助、「熊谷陣屋」の相模よりもっとリアルな東蔵の湊。
首のない息子を抱く姿は涙なくしては語れません!
「頓兵衛屋敷」では、芝雀のお舟が可愛らしく愛らしく、また多摩川の書割が豪快に広がって華やか。
それにしてもお舟、ワルイ男にひっかかってしまったよ。
「すし屋」のお里に似てる関係だけど、あの維盛より義岑は悪い!
もっとかかってもいいのに、と思わせる復活をさせるのは、新作を作るよりも難しい。
播磨屋の意欲と力を感じさせます。
三島由紀夫の近代能楽集「卒塔婆小町」と「熊野」を使った「道玄坂奇譚」も素晴らしかったです。
マキノノゾミの演出が冴え、一路真輝はスターのオーラを如何なく発揮しました。
「勧進帳」については11/28付で別に書きました。
新人賞は、
「玉藻前曦袂」神泉苑の段・口を出語りで語ったイケメンすぎる大夫豊竹咲寿大夫に。
昨年2月の「源平布引滝」では矢橋の段を語って成長ぶりを見せたが、あのときは御簾内。
今回は堂々の出語りで、もう母の気持ち。いい声でした。
まあ、イケメンはいいけど、「さきじゅびより」のトップページはちょっとやりすぎではないでしょうか?? 眼のやり場に困るよ、オバサン的には。
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