【歌舞伎】
秀山祭九月大歌舞伎(夜の部)「絵本太功記/連獅子」@歌舞伎座
【文楽】
九月文楽公演(第一部)「双蝶々曲輪日記」@国立劇場小劇場
九月文楽公演(第二部)「近江源氏先陣館/日高川花王入相」@国立劇場小劇場
九月文楽公演(第三部)「不破留寿之太夫」@国立劇場小劇場
【ミュージカル・ダンス】
「ifi(イフアイ)」@青山劇場
「マハーバーラタ~ナラ王の冒険~」@KAAT神奈川芸術劇場
【試写】
「馬々と人間」
「くるみ割り人形」
「バンクーバーの朝日」
「KANO」
「幸せのありか」
「みんなのアムステルダム美術館へ」
「白夜のタンゴ」
「王の涙」
「パーソナルソング」
歌舞伎1、文楽3、ミュージカル・ダンス2と舞台は6で少な目ですが、
中盤体調を崩したので仕方ありませんでした。
映画は試写9本。
歌舞伎は夜の部を2回観ました。
昼の部は、「菊畑」の一幕見だけでもしたかったのですが、かなわず。
文楽は、シェイクスピアの「ヘンリー4世」と「ウィンザーの陽気な妻たち」を下敷きにした
新作の「不破留寿之太夫」(=ファルスタッフ)が評判でした。
オープニングの美術と義太夫が素晴らしく、
(というのも、「ヘンリー四世」の中で、私がもっとも好きな場面の科白が使われていた)
私も引きこまれました。
でも文楽で最も感動したのは、やはり古典。
第一部では、「橋本の段」を初めて観ましたが、とても面白かったです。
年老いた父親3人を吟じ分ける嶋大夫の表現力に感服しました。
第二部は「日高川花王入相」。
「ガブ」と呼ばれる、女性が鬼の形相になるかしらを使っていますが、
その変貌があまりに突然で、スムーズで、びっくりです。
「マハーバラータ~ナラ王の冒険」は、
人間が人形の代わりをする文楽のような作品でした。
俳優たちの身体能力はものすごいのですが、
声はやはり「太夫」が抜きんでていました。
舞台の底を客席にし、
穴の底からいつも座っている赤い客席を見上げるようにして
自分たちのいる穴のへりをぐるぐるまわりながら演じる人々を観るという、
舞台装置がとても新鮮でした。
ただ、場所によっては非常に観にくかったようです。
「イフアイ」は蘭寿とむさんの宝塚退団後初の作品。
ケント・モリとかラスタ・トーマスとか、
世界的なダンサーを引き連れて、蘭寿さんがダンスも歌も魅せました。
私はAプロを観ましたが、Bプロと合わせて観ると、非常に奥行があったとのことです。
大層実験的な舞台で、
初日あたりはまだこなれていなかったのですが、
中盤あたりから求心力が高まっていったようで、
完成形が見られず非常に残念。
映画は力作が揃いましたが、
カタルシスが強いのは「王の涙」(韓国)でしょうか。
映画については、別の機会に書きます。
さて、
今月の最優秀新人賞は、
「連獅子」の片岡千之助丈に。
祖父と孫との連獅子で、なんと軽やかに踊ったことか。
仁左衛門丈より千之助くんに目が行くと言うこと自体、
すごいことでございます。
そしてMVPには、
KAATの芸術監督、白井晃さんに。
KAATという劇場の魅力と可能性を、本当に広げてると思う。
これからの展開にも期待してます。
(アップが大幅に遅れてすみませんでした)
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