山口トートの存在感に釘付け!
あのスケールの大きな歌声は何度見ても感動します!
潤いのある高音がとどろく場面あり、
白いスモークが足元から湧き出てくるような囁きあり、
このコントラストを自由に操れる彼の歌の確かさと表現の豊かさが
彼をここまでの大物にしているのだと改めて脱帽です。
その山口トートとからむ田代ルドルフが、またよかった。
田代くんはシュアだけど音量は大人しめ。
ソロで歌うとちょっともの足りなさを感じました。
彼のステージでそんなこと感じたことなかった。
やっぱり帝劇という大きさとの関係なのかな。
でも、山口トートとのデュエットの場面はよかった!
山口トートという山に全力でぶつかっていく田代ルドルフ。
ハーモニーは力強かった。
引き金を引く直前の決意の一瞬の表情と、
そこから躊躇せずに行動に移す潔さが印象的でした。
瀬名じゅんは宝塚時代に
トートとルキーニとエリザと、3役ともやった世界でたった一人の人。
宝塚でトートをやっているのを見て、
なんて歌のうまい人だろう!と思い、
瀬名トートによって初めて
この「エリザベート」が「トートの恋の物語」なんだと理解した私。
というのも、この作品は名曲が多く、
そのメロディを聞けばすぐに物語に吸い込まれていく。
逆にいえば、「音楽」だけで酔わせてももらえるのだけれど、
そこに歌の名手が加わると、
いつのまにか歌詞をじっくり味わっている自分がいるものです。
瀬名トートはそんな「名手」の1人でしたが、
男役を卒業して女優として初めて臨む今回の舞台、
男役とは違う音域や歌い方、役作りに苦労している様子。
声は出ているし高音もしっかりしているけれど、
期待が高すぎたがまだ心の「色」がうまく表れず、
単調に感じてしまいました。
それを「一途」と読み替えることもできるのですが、
「エリザベート」の曲は
同じメロディーがモチーフとして繰り返されることが多いので、
もう少し声の表情に起伏が生まれるといいな、と思いました。
石川フランツは、惚れ惚れするほどいいお声。
寿ゾフィーは、いつもながらの存在感。お話の要ですね!
阿知波ママは……私はちょっとダメかな。貴婦人の風が吹いてきませんでした。
10月に、城田/朝海/浦井/杜バージョンを観にいく予定。
ルドルフは3人とも見たいと思っていたのですが、
伊礼くんの時期はちょっと無理かも。残念だな~。
*幕間に、お知り合いの方と久々にお会いすることができました!
随分お会いしていませんが、ブログを拝見しているためか、
「久しぶり」という気があまりしませんでした。
ネットのおかげで交友関係を広げさせていただいてます。
ありがたいことです。
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「エリザベート」(山口/瀬名/田代/寿)
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