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「Endless Shock!」@帝国劇場

人生2度目の生「SHOCK」は、
なんと、2階最前列中央!
これ、意味わかる人、わかりますよね?
くるんです、堂本光一。フライングで。ヘリに立つんです、2階の。
そこの真ん前に、
今回私を誘ってくれた友人Kの席が。
その隣が、私の席。
光ちゃんが、まっすぐに友人Kをめがけて飛んでくる!
「ああ、光ちゃんは王子様だ…」と感じた一瞬。
私の、でなくKの、だけど、
そのフライング体制の美しさとひたむきさに、
私もちょっとだけ目にホシが、きらめいた、よう、な…。
2階中央の席というのは、
自分のためにこの舞台が供されている、という錯覚に陥る。
舞台装置の転換から照明から、
すべての変化が手に取るようにわかって、
演出家や作家の意図がものすごくよくわかる。
今回は、
その「舞台力」にやられた感あり。
たしかに、さまざまな有名ミュージカルのいいとこどりっぽいところはあるけど、
「SHOCK」が一流のエンターテインメントであることに変わりはない。
7月に観たときは、
「内くんにヤられた!」私であったが、
今回は内クンはちょっと低調気味。
身体にもセリフにも切れがなく、
歌も口パクが多かった。
期待が大きかっただけに、うーん。
7月、あんなに萌えたシェイクスピアのセリフも響かなかった。
風邪でもひいたか?
殺陣も、自分のものにしている感がない。
どうしたんだろ?
センターに立つべき器をもち、
センターでしか輝けぬ器でもあり、
だからこの半年で、ぐっと成長していてほしかったんだけど…。
光ちゃん一直線のKでさえノックアウトされた7月の内クンに
もう一度会いたいよ。
私が観た日は、
内くんのマイク音声が飛ぶというトラブルがあった。
「The Show must go on」という「Shock」のテーマさながら、
舞台は続いた。
内クンも生声でがんばった。
がんばりは認める。
でもこの日の内博貴がベストだとは思いたくない。
もっと、もっと、輝け!
この日、輝いていたのは、座長だ。
半年前、「歌だけはちょっと…」と言ったワタシ。
でも、
なんか光ちゃんだったら口パクも許される。
そんな気になってきた。
だって、すごい動きなんだもん。
すべてのダンスに手抜きがない。
すべての殺陣にゆるみがない。
ちょっとした移動にも、神経が行き届いている。
フライングをして2階に飛んできた光ちゃんは、
必死の形相だった。
一瞬の気の緩みが大きな事故につながることを、彼は知っている。
彼が事故るということは、「SHOCK」がとんでしまうということ。
天下の帝国劇場で20歳そこそこで座長を務めて10年、
「自分が」でなくて「SHOWが」を考えて動く男がそこにいる。
まるで「SHOCK」そのものだね。
堂本光一は、舞台の上で、生きていた。
五感を研ぎ澄まして、舞台のすべてを感じ取っていた。
舞台の呼吸と、彼の呼吸がシンクロするかのごとく……。
この舞台が愛され続けるのは、当然だと思う。
某舞台を見て、なおさら「SHOCK」の完成度の高さを感じた。
特に殺陣!
あれをこなす光ちゃんは、そして周りのキャストは、ほんとにすごいんだわ~!

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