「レミゼ」に出ている阿部裕さんが、
「エリザベート」に出ている寿ひずるさんが、
席数180に満たない赤坂レッドシアターで踊る、歌う、演じる。
寿さんなんか、劇中劇で、男役やるんですよ!
まあ、なんてぜいたくな空間でしょう!
この大御所2人が参加するだけあって、
この三ツ星キッチンのキャストは、脇役も全員実力派揃い。
その上「和製ミュージカル」として、
楽曲、歌詞とともに非常に充実しているところが見事です。
「200日の育児休暇明け」に復帰したキャリアウーマン・さとみ(中川奈緒子)が
復帰初日に異動を言い渡される。
花の本社・広報部から、子会社の営業最前線へ!
こりゃ育休明けイジメのリストラだ!
めげる妻・さとみに
「辞めるも自由、続けるも自由。でも、あなたは仕事がすきなんでしょ?」と
やさしく励ます夫・安男(KAZZ)。
移動先の子会社統括部長(阿部裕)は大声出して机バンバン叩く「野蛮」な男だし、
一緒に配属されたハケンさん(寿ひずる)は一度も会社勤めしたことない専業主婦だし。
そんな中でさとみが
自分らしく、でも周りをちゃんと見て必死で働けるようになる過程を
楽しく見せてくれるハートウォーミングミュージカルです。
特に女性の方、
その中でも結婚して子どもを産んでも仕事を続けている人、続けたい人、
ずーっと専業主婦している人、これから外に出たいと思っている人、
遠距離恋愛している人、上司に恋している人、
共感しまくりです。
特に、どこにもありえないキャラ立ちまくりの「安男ちゃん」の暴走が
圧倒的な存在感で私たちをシアワセにする!
性格美人ならぬ性格イケメンっていうんでしょうか。
こんなダンナだったら、元気になれるなーって思っちゃいます。
女性にとって、真の救世主ですね。
「安男ちゃん」は、三ツ星キッチンのオリジナルミュージカルには
常に出てくるキャラクターだそうです。
(ちなみに前作「home」は、安男とさとみの出会いから結婚までの物語)
この「安男」役のKAZZは、楽曲・歌詞をも担当していて、
もう、一体何者???
歌もうまいし。
「歌がうまい」のは役者だけではありません。
音楽を担当しているとの歌声もハンパない。
特にリードボーカル織川ヒロタカの声は、ハナレグミ的な甘い雰囲気も併せ持っていて
ミュージカル俳優の「うまさ」とはまた一線を画した、
「ミュージシャン」としての完成度を示してくれます。
三ツ星キッチン、クセになります。
「ATM」は12/20(月)まで。
昼夜公演ありますので、興味が湧いた方は、チェックしてみてください。
夏には新宿のスペース・ゼロにも進出するとか。
たくさんの人にシアワセを分けてください!!
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三ツ星キッチン「ATM」@赤坂レッドシアター
- ミュージカル・オペラ
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