昨日もちょっと触れましたが、
第17回読売演劇大賞が発表となり、
新国立劇場が制作した「ヘンリー六世」が大賞・最優秀作品賞を獲得しました。
この「ヘンリー六世」を演出した鵜山仁が最優秀演出家賞、
タイトルロールを演じた浦井健治が杉村春子賞を受賞しています。
昨年暮れの「一年を振り返って」でも書きましたが、
「ヘンリー六世」は総合力が本当に勝っており、
日本の演劇の力の結集という活力がみなぎり、
その意味でも新国立劇場の作品としてひとつの金字塔だという気がします。
鵜山さんが芸術監督を異例の一期で交代するという
すったもんだの置き土産としては、最高の結末です。
すべての借りは実力で返した、というところでしょうか。
各賞は、
昨日お伝えしたように市村正親が「炎の人」などで最優秀男優賞、
最優秀女優賞には「COCO」「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」などで鳳蘭、
最優秀スタッフ賞に「組曲虐殺」の音楽担当・小曽根真
ほか
芸術栄誉賞に「組曲虐殺」などの井上ひさし、
選考委員特別賞には「女殺油地獄」などで片岡仁左衛門が選出されました。
この発表に先立って公表されていた
ノミネートは、以下の通りです。
■作品賞
「ヘンリー六世」
「コースト・オブ・ユートピアーユートピアの岸へ」
「炎の人」
「組曲虐殺」
「太夫さん」
■男優賞
市村正親(炎の人)
片岡仁左衛門(女殺し油地獄)
北王路欣也(フロスト/ニクソン)
岡本健一(ヘンリー6世)
佐々木蔵之介(狭き門より入れ)
■女優賞
鳳蘭 (「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」「coco」「屋根の上のヴァイオリン弾き」)
剣幸(「この森で、天使はバスを降りた」「兄おとうと」
中嶋朋子(ヘンリー6世)
波野久里子(「女の一生」「おんなの家」)
蒼井優(楽屋)
■演出家賞
鵜山仁
栗山民也
高瀬久男
蜷川幸雄
前川智大
詳しくは、http://info.yomiuri.co.jp/prize/engeki/へ。
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