映画・演劇・本・テレビ、なんでも感動、なんでもレビュー!

  1. 舞台
  2. 15 view

土佐勤皇党と二・二六事件

「昭和史発掘」ついに10巻読み終わりました。
旧版は全13巻です。
新装版(全9巻)でいうと、8巻の途中、というところでしょうか。
10巻で、二・二六事件のうち、いわゆる「決起行動」の頂点に至るまでが、
ドラマチックに描かれています。
「義軍」か「反逆者」か。
自分たちの行動は受け入れられるのか、否か。
決起将校たちの思惑が、少しずつはずれてきていることを匂わせて、
第10巻は終わりました。
今日、NHKの「龍馬伝」を観ていて、
土佐勤皇党の行く末と、共通するものがあるな、と
興味深く感じました。
まず、邪魔者は容赦なく消す。
二・二六事件で岡田首相ほか、要人たちを手に掛けるところと似ています。
武智半平太は、自分たちのほうが絶対正しい、という自信と、
国を憂える思いの強さ、そして行動する強さをもって、
途中までは意気揚々と上り詰めます。
自分たちがもっとも天皇のことを考えている、
自分たちの行動を、土佐の殿様は喜んでいてくれる。
しかし、
すでにその時点で、希望的観測による現状把握の甘さがある。
その上、
機を見るに敏い上部の人間は言を左右にし、
ときには意見を握りつぶしてこれを伝えず、
彼らの愚直なまでの思いは利用され、なぶられ、そして切り捨てられる。
いつの世にも、こういう人たちというのがいるんだな、と思いました。
(今日の「龍馬伝」では、弥太郎さんの木材が売れたのがよかったです!
 弥太郎、ここから快進撃ですかね)

舞台の最近記事

  1. 内博貴主演「シェイクスピア物語」

  2. 演劇界休刊の衝撃

  3. 動画配信を始めました。

  4. 「桜姫〜燃焦旋律隊殺於焼跡」@吉祥寺シアター

  5. 8月・カンゲキのまとめ

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/nakanomari/gamzatti.com/public_html/wp-content/themes/zero_tcd055/comments.php on line 145

PAGE TOP